王立魔法学院
翌日になり今日は俺たちが学院に通う日だ。
そして、今は学院から貰った服を眺めているのだが.........。
なんだこれは?
変な服だな..........。
装備にしては魔法付与もないし...........。
「アキラ、これは何なのですか?装備にしては魔法付与もないみたいですし。危ないのでは?」
「え?これは、制服だよ?学院に入る為の証みたいなものだよ。」
「そうなのですね。どうりで、装備にしては弱い訳ですね。」
「逆に何で装備と勘違いしているのかが分からないんだけど......。」
「とにかく、準備も整いましたし行きましょうか。」
「うん!.......でも、これからはあんまり会えないんだよね。」
「大丈夫ですよ。アルスに任せていればすぐに会いにいけるようになりますから。会いたい時はいつでも言ってください。」
「うん!ありがとう!」
「れ、レオ様.......?さ、さすがにそれは..........!」
「何か問題でも?」
「い、いえ!何でも御座らぬで御座りまする!」
「ふふふ、ははは!何ですか?その変な口調は!もっと変な口調になっていますよ?」
「っ、き、貴様!」
面倒な奴らだな。
コイツらを違う学院にしておいて正解だったな。
同じ学院だったらと考えるだけで面倒だ。
って、もう着いたのか..........。
「じゃあ、アキラ.........気を付けてくださいね。」
「うん......。レオもね!」
アキラに挨拶を済ませてからアルスの近くまで行った。
「分かっているとは思うがアキラに何かあった報告しろ。」
「分かりました。」
「よし。その口調の方がしっくり来るな。じゃあ、お前も気を付けろよ?」
「はっ!」
そうしてアキラたらが勇者学院の校舎に入るまで見届けたら俺も魔法学院に入って行った。
「アキラ..........。」
「レオ様、さすがに怖いです。1分に一回もアキラの名を呼ばないでください。」
「..........すまない。それにしても、何故皆は俺たちの方を向いているんだ?俺は変な事をしたのか?」
「いえ........。多分、我々を見ているのではなくレオ様を見ているのかと..........。」
「何故、俺を見ているんだ?まさか、魔力が漏れているのか?」
「いえ、そう言う事ではなく...........。いえ、何でもありません。」
「?......一体、何なんだ?」
(皆さん、さっそくレオ様に骨抜きにされたようですね。まあ、レオ様の容姿のせいでしょうが........。分からなくもないですししね。艶のあるストレートで鮮やかな黒髪に見る目の全てを見透す綺麗な金色の魔眼..........!あぁ、なんと美しいのでしょう!)
(やはり、主人は人気じゃのぅ。じゃが、よく思っとらん奴がおるようじゃのぅ。主人は案外繊細じゃから我が守らねば!そういえば、主人に口調を治せと言われたのだった。難しいものだな.......。意識してないとすぐに戻ってしまう。それにしても、先ほどからレインの奴主人を見過ぎではないか?急に頬を赤く染めて主人に熱い視線を送っているではないか。まあ、正直分からなくもないのだが..........。主人は美しい顔立ちをしとるからな。正にこの世の者とは思えぬ程の顔立ちをしとる。我も主人と会った時は子供ながら美しいと思ってしまったからな。)
とレオの事しか考えていない2人であった。
「そういえば、シルバーはいつの間に人間になったんだ?全然、違和感が無くて気づかなかった。」
「我は魔術を使った事をそう簡単には気づかせない事が得意だからな!」
けど、人間になっても瞳の色は変わってないみたいだな。
一応、髪の毛も..........。
シルバーの容姿は銀髪に金色の瞳をした美青年と言った感じだ。
まあ、元々生まれたばかりだったらしく青年である事は変わりないらしいが。
なら、あの紛らわしい口調はなんだと言った話しだ。
理由を聞くとどうやら周りの人たちがこう言う喋り方を強要したらしい。
とまあ、話しが脱線したがとにかく、王立魔法学院にようやく着いたな。
勇者学院と魔法学院は仲が悪いらしいので校舎を反対方向につくったそうだ。
本当に迷惑な話しだな。
「レオ様、これからはいかが致しましょうか?」
「一旦、お前たちとは離れておく。万が一の為に切り札にしておきたいからな。」
「了解致しました。では、我らは御側を離れますが護衛はしているのでご安心を.........。」
「あぁ........。」
さて、1人になったは良いが何をするか.........。
後ろから気配がするな..........。
俺の方へ近づいて来ているな。
だが、この気配何処かで..........?
「よ!大丈夫か?さっきからここら辺で止まってるから気になって声を掛けたんだよ。」
「大丈夫だ。少し考え事をしていただけだ。」
後ろを振り返ると金髪慧眼のいかにもチャラそうな雰囲気の奴が立っていた。
だが、やはり気配と言い顔と言い何処かで見た事がある。
「ふぅん。な、お前も新入生か?」
「そうだが.........。それがどうした?」
「いやさ。このら学院新入生も在学生も女子しか見えなくてな。それで、偶然男であるお前を見つけたから話しかけたんだよ。」
男ならさっきまで俺の右後ろと左後ろに歩いていた奴らがいたけどな。
運悪く俺が捕まってしまったか..........。
他の生徒と交流を結びたくはなかったんだがな。
まあ、クラスが違えば交流など出来はしないがな。
俺のクラスはSクラスだが.........アイツはどうなんだろうな。
「ん?なんだ?俺の顔に何か付いているのか?」
「いや、名前を聞いてないと思って..........。」
「ん?あ、確かにそうだったな。俺の名はコウだ。コウラスト・テスタロッサだ。長いからコウって呼んでくれ。これからよろしくな!」
「テスタロッサ.........!」
なるほどな。
どうりで見覚えがある訳だ。
だが、息子にしては若いな。
生まれたばかりなのか?
そういえば、コイツ魔力が全然感じられない。
俺みたいに封印しているのか?
それにしては、魔力が一切感じられないが...........。
「で?お前は?」
「俺はレオ。レオ・ラタトスクだ。こちらこそよろしく。」
「レオは強いんだな。」
「何故、そう思ったんだ?」
「この中の誰よりも綺麗だからな...........。」
その瞳の色は.........!
一瞬だけコウの瞳の色が慧眼からエメラルド色の瞳に変わっていた。
あれは間違いなく精霊女王しか使えない筈の魔力色別魔眼..........。
どうして、コウが............?
この時初めて俺は少しだけコウに興味が湧いた瞬間だった。
次回もお楽しみに!




