Sクラス
あれから、コウをずっと観察していたがあの後からコウの瞳が変化する事はなかった。
それにしても、あの魔眼を持っていると言う事はコウは女なのか?
だが、そんな感じはしないしな..........。
元々、あの魔眼は精霊女王にしか与えられない魔眼だから精霊女王以外には使えない。
コウが実は女で精霊女王だったと言い事なら分からなくはないがどう見てもコウは男だしな...........。
?.........何か違和感が...........?
魔眼開眼!........これは!
なるほどな.........。
これは、俺が突っ込んで良い話しじゃないな。
「あ、そういえば、レオは何クラスだ?」
「Sクラスだった。」
「そうか..........。お前は才能があるんだな.........。」
「何か言ったか?」
「いや、何でもないさ。あ、ちなみに俺はCクラスだ!」
「1番下の下位クラスだな。」
「あぁ、そうなんだよ..........。」
「.........じゃあ、俺はこっちだからまたな。」
「!?......お、俺とまた会ってくれるのか!?」
「?........友達なら当然なんだろ?当たり前だ。」
「おう!ありがとな!じゃあ、またな!」
コウか...........。
中々良い奴だった。
だが、あのままでは期待に押し潰されてしまうだろうな。
まあ、アレはアイツ自身の問題だから俺は関係ないがな。
ここがSクラスか...........。
俺以外にSクラスの奴はいないのか?
.........いや、どうやらいるみたいだな。
気配から察するに女だな..........。
そして、異質だな。
気配から火の魔法を感じるとはな...........。
どうやら、制御出来ていないみたいだな。
だが、これは女の魔力ではなさそうだな。
まあ、どっちにしろ会えば分かるな。
俺と同じ一年な訳だから仲良くしておいた方が良いのか?
「あ〜!いたいた〜!も〜、探したんだよ〜?中々、見つからないから諦めてたんだよ〜!」
「..........すいません。友達と来ていたので..........。」
「それって〜、私よりそのお友達の方が大事って事かな〜?」
「そうですが何か?俺は初対面の人を大事と言える程バカでもないし単純ではありませんよ?」
「あはは〜!すっごい言ってくるね〜。まあ〜、でも合格だよ〜。おめでとう〜。君たちはこのSクラスに選ばれた優秀で天才な子たちだよ〜。ようこそSクラスへ〜!」
「お、先生遅いですよ?それで、今年は何人がSクラスに入れたんですか?」
「2人ですよ〜。」
「え!?少ないですね。」
「あ、それは仕方ないかもですね〜。今年は裏口入学してくる人たちが多かったので〜。」
「あ〜、それなら仕方ないですね。」
「と言う訳で〜、私がここの担任のブルーティスですよ〜?よろしくお願いしますね〜。じゃあ、次は2人の番ですよ〜?」
「.........アナスタシア・スカーレットです。よろしくお願いします。」
「........レオ・ラタトスク。」
「「!?」」
「え〜?それだけですか〜?もっとこう〜、得意属性とか言うものじゃないんですか〜?」
「.........得意属性は火と炎です。一応、テラスティア・スカーレット公爵夫人の娘よ。」
「あ、あのスカーレット公爵夫人の御息女かよ!?」
「...........。」
「あ、あの〜、レオ君〜?何か言ってほしいんですが〜?」
「あなた、何か言いなさいよ。私が言ったんだからあなたも言いなさい。」
厄介極まりない公爵令嬢だな..........。
そして、何よりあの公爵家なら納得だな...........。
あそこの家には代々アレが受け継がれている筈だからな...........。
「..........得意属性は氷。平民。」
「へ、平民だって!?な、何で平民なんかがSクラスに入れるんだよ!?」
「そうだとも!入れるならそこの平民よりライティス公爵家の次男である俺の方がピッタリだ!」
「それは無理ですね〜。規定上は勝手に入れ替える事は出来ないので〜。でも〜、他の方法もなくはないですよ〜?」
「ほぅ。その方法とは何だ?」
「決闘ですよ〜。決闘での勝負なら勝手なクラス替えは認められていますからね〜。」
「なるほどな..........。良いだろう。その決闘とやらに乗ってやろう。せいぜい、恥をかかぬことだな。平民!平民風情がSクラスにいとはならないと言う事を教えてやる!」
「........俺、やるなんて言ってないけど?」
「は、はぁ!?そこはやる流れだろ!?」
「.........俺にとって得がないのに何故その勝負を受けなければならないんだ?勝負は公平でないとしない主義なんだ。」
「な、なんだと!?平民風情が生意気な!貴様をここで殺してくれるは!中級雷魔法:雷電!」
「ちょ、超省略詠唱だと!?何故、学生が使えるんだ!?」
「ふん、このくらい私でも使えるわ。」
「で、でも、アイツは無事なのか!?あんな魔法を直撃したんだぞ!?さ、さすがに死んだんじゃ.........!」
「チッ、下郎が。雑魚がレオ様の前に憚るなど言語道断だ!この俺の手で直々に始末してくれる!」
「レイン、落ち着け。口調が荒くなってるぞ?」
「っ、で、ですが..........!」
「レイン、俺に二度も言わせる気か?」
「っ、た、大変申し訳ございませんでした!」
「分かったなら良い。..........シルバーもやめろ。ここで人を殺したらダメだぞ?」
「だ、だが.........!主人が攻撃されたのだぞ!?我もさすがにこれ以上は黙っていられないのだ!」
「シルバー...........。」
「すまぬ。少し頭に血が昇っていたようだ。」
俺が2人を落ち着かせた事によって俺を攻撃して来た奴は殺されずに済んだようだな。
これじゃあ、あの2人がいつまた暴走するか分からないな.......。
せめて、アイツらの頭が良かったらSクラスにいるからアイツらが暴走しないように監視出来るのだがな........。
...........そうか。
その手があったな。
これなら、面倒事が一気に片付くな。
「良いぞ。その決闘受けやる。ただし、俺が勝ったらこの2人をSクラスにしてもらう。」
「「え?」」
「は、はぁ!?そんなのアリかよ!?」
「決闘ならば勝手なクラス替えをしても良いのだろう?何の問題もない。」
「チッ、まあ勝てば良いんだからな。俺が勝ったらお前はここから出て行ってもらう。」
「あぁ。分かった。」
「は〜い。じゃあ、これで決闘の勝利報酬が決まったから〜、次は勝負内容ですね〜。」
「はん。そんなの最もシンプルなのがあるじゃねぇか!魔法を使って戦うんだよ。負けは降参か審判のジャッジで.........審判はそこにいる教師で良いか.........。お前が審判をやれ。」」
「良いですよ〜。なんだが面白くなってきましたね〜。」
「あのレオって子は大丈夫なのか!?相手は雷魔法で有名なあのライティス公爵の次男なんだぞ!?さすがに、無理なんじゃないか?」
「レオ様の方が絶対に強いに決まっていますよ。ただの人間がレオ様に勝てる訳がない。」
「我が主人に不可能はない。」
「ていうか、あの2人は誰なんだよ。」
「「レオ様の配下だ。」」
こいつらはバカなのか?
俺はあれほど言うなと言ったのに..........!
「.........まあ、良いか。後でコイツらに魔法をかければ問題はない。」
「はん。そう来ないとな!今から格の違いを教えてやるよ。」
「そうか.........。その格の違いが分かると良いな。」
さて、どうするか.........。
正直、コイツに構ってやれる程俺も暇ではないのだが.........。
この世界の魔王とやらの情報を入手する為に入った訳だしな。
まあ、この世界の奴らの力を知るのは悪くはないか...........。
コイツは雷属性だったか.........。
俺は氷.........。
相性は最悪だな。
「では、両者とも良いですか〜?それでは良〜い始め〜!」
次回もお楽しみに!




