王都
新章:王立魔法学院編に突入しました。
それから、一ヶ月が経ち今日は王都に行く日になった。
俺たちは王都に着いたらアキラと合流して翌日には一緒に学院へ向かう予定だ。
アキラは先に王都に向かわなければならなくなったから俺たちより先に王都に向かったのだ。
向かうと言っても自分の家に帰っただけなんだけどな。
まあ、とにかくアキラと一緒に学院に向かえるのは嬉しいが.............。
「俺も勇者学院に行けば良かった。アキラ1人じゃ心配だ。」
「主人よ。それは、もう聞き飽きたのじゃ。アキラとて赤子ではないのじゃぞ?そろそろアキラが自立しても良い頃合いじゃ。」
「そうですよ。アキラはアレでも強くなりましたから!だから、そこまで心配せずとも大丈夫ですよ!」
そう。アキラと学院が違うのだ。
勇者学院は主に剣を習うのだ。
だから、魔法学院と勇者学院は仲がとてつもなく悪いのだ。
いくら、校舎が近くても会いに行けないのだ。
「レインの紙人形では心許ない。何か良い護衛役はいないだろうか..........。勇者..........剣...........。........!良い奴がいたな。我は呼ぶ。古の神よ。我が下に姿を現せ。闘いの神:アルス!」
「........呼ばれて参上仕った闘いの神:アルスでございまする。レオ様何用で私を呼んだので御座いまするか?」
「アキラと言う奴の護衛を頼む。但し、アキラに護衛とバレるのはダメだ。それから、アキラの様子も報告してくれ。そして、お前は明日から勇者学院の一年アルス・レジスタンスとして勇者学院に入学してもらう。」
「分かりました。........実力は以下程まで出せば良いのですか?」
「アキラと同等くらいが良いな。お前には厳しいかもしれないだろうが頼んだ。」
「私はレオ様の配下で御座いまする。命令ならばしかと受け止めるので御座いまする。」
「そうか。じゃあ、頼む。アキラには合流してから紹介する。それから、お前は見た目を変えろ。今の髪と瞳の色は目立つからな。」
アルスは黒髪に赤色の瞳をした整った容姿をした少年だ。
だが、黒髪赤目は魔族と間違われてしまうからな。
「ですが、レオ様。私は魔法などは使えませぬ。」
そうだったな。
コイツは剣や護身術などは出来るが魔法や魔術はてんでダメだった。
逆に身体強化を使わずに何故あんなに身体能力が高いのかを聞いてみたいものだ。
「はぁ〜、ちなみに希望の色はあるか?」
「.........白髪に藤色の瞳を希望するので御座います。」
「分かった。第三階帝魔術:変化!」
「どのようになりもうしたか?」
「良い感じだと思うぞ。」
「なんだ。貴様か!急に強い闘気を感じだと思ったら闘いの神か...........。紛らわしい事をするな!」
「何!?..........貴様は相変わらず騒々しい奴だな。」
「ていうか、何故貴様がここにいるんだ?」
「それは勿論レオ様に呼ばれたからに決まっているだろう!」
何故かコイツは興奮したりレインの前だと口調が変わる。
というか、昔の口調に戻ってしまう。
「レインが俺と一緒の学院に入るからな。アキラにも知ってる奴が1人でもいた方が良いだろう?だから、俺の友達という事でアキラにアルスを紹介する事にした。」
「ちょっと待ってください!何故、レインがレオ様と一緒で私は知らない子供の護衛なのですか?」
「お前しか条件全てに当てはまらなかったからだ。とにかく、仕事だからサボるなよ?...........夜なら俺のところに来ても良い。」
「ほ、本当で御座りまするか!?な、なら、頑張って仕事をこなして来るので御座りまする!」
「レオ様!?こんな奴を夜中に!?」
「これ以上反論は認めないぞ?」
「っ、申し訳ございません!」
これから面倒だな。
コイツらは仲が悪いからな。
「シルバー、お前も着いてこい。お前は俺と一緒に学校に通ってもらうからな。」
『え!?』
「それは構わないが主人よ。我は人型になれるとは言っていなかった筈じゃが?」
「もしもの時は俺の魔術で人型にさせるつもりだっただけだ。」
「何故、我も連れて行くのじゃ?」
「.........別にただの気まぐれってだけだ。」
「主人は変なところで恥ずかしがるのじゃのぅ。」
「別に恥ずかしがってないけど?」
「ホォホォホォ、主人は素直じゃないのぅ。」
「今に始まった事ではありませぬ。」
「ですね。レオ様はあの時変わってしまわれてからはあの感じです。」
..........やはり、レインは今の俺は嫌なのだろうか?
いや、もしかするとアイツが嫌なのか?
俺がアイツの真似をしているから..........?
「レオ様?どうかされましたか?」
「いや、何でもない。それより、早く準備をしろ。アキラとの合流時間に遅れてしまう。」
「分かりました。」
「私は準備は終わっているのでございまする。」
「我も完璧じゃ。」
「は、はい。私も出来ました。」
「最上級空間魔法:長距離転移!」
...........思ったより人が多いな。
それに、人が多いからこそ俺たちが一瞬で現れた事など分からない。
「アキラは何処だ?」
「あ、レオ〜!こっちこっち!」
「久しぶりですね、アキラ。」
「.........何故、レイ様で御座りまするか?」
「.........えっと、レオこの人誰なの?」
「僕の友人のアルス・レジスタンスです。最近、再会してアキラと同じ勇者学院に入るそうなのでアキラにも紹介しようと思いまして..........。」
「はて?レイ様ではなかったので御座りまするか?」
俺はアキラには声が聞こえない距離までアルスに近づいた。
「..........アルス?僕はレオですよ?次、言ったら例えアルスと言えど地獄に堕とすよ?」
「す、すみませんでした!」
「な、なんか独特な喋り方なんだね。」
「いえ、感情が昂ると元に戻りますよ。」
「そうなんだね。って、レオ早く来て!僕の屋敷を案内したかったんだよ!」
「分かりました。では、よろしくお願いしますね。」
明日にはアキラも入学か..........。
アキラは強くなったから大丈夫だろうが問題はアルスだな。
アルスにはアキラと同じ強さにしろとは言ったが多分無理だろうな..........。
アイツは力のコントロールが下手だからな。
アキラくらいの力には加減出来ないだろうな。
後の問題はシルバーとレインだな。
アイツらは魔術しか基本的に使わないから後で魔法を教えないとな............。
「面倒だな..........。レインとシルバーは魔法は使えるのか?」
「私は使えますね。と言っても最上級までしか覚えていないので後は使えませんが...........。」
「我も使えるのじゃ!超越級くらいまでなら覚えているのじゃ!」
「ちなみに、基本属性は?」
「私は風と光、闇、無属性です。」
「我は火と風、地、光、なのじゃ!」
「派生属性は?」
「空間と蘇生、氷です。」
「我は空間と雷、召喚、契約じゃ!」
「まあ、それだけの適正属性があれば超超越級くらいはいけるか..........。後は魔力量次第だが...........。お前たちの魔力量ならいけるな。まあ、肝心の魔力操作が出来なければ意味はないんだがな。」
「なるほど。主人は魔眼が使えるのじゃな。しかも、金色とはすごいのぅ。最強の魔眼と言われておる魔眼じゃ。そして、大魔王レオンの器となれるとも言われておるのじゃ。」
「大魔王レオンか...........。」
「何の話し?」
「大魔王レオンの話しじゃ。」
「「!?」」
「アキラはどう思いますか?」
「僕は悲しい大魔王様だなって思うな。」
「.........何故ですか?大魔王レオンは人をたくさん殺したのですよ?世界を滅ぼそうとしたのですよ?」
自分がアキラに質問する度に心が痛くなる。
アキラに嫌われるかもしれないと思うと余計に痛くなる。
けど、それ以上にアキラがどう思っている事のかが気になった。
「理由はよく分かんないけど..........きっと悲しかったんだろうね。大切な人を世界に奪われてしまって..........。」
そうだったのか?
俺は悲しかったのか?
だから、あんなに人を........世界を憎んだのか?
次回もお楽しみに!




