友達
はぁ〜、これからアキラとどうしようか...........。
やはり、約束した通りにアキラの友達になる方が良いのか?
だが、今のアキラには前世の記憶はない。
それなのに、約束を果たす価値はあるのか?
...........って、こんな考え方をしてはいけない!
また、傷つけてしまうからな...........。
「痛っ!や、やめてよ!な、何で叩くの?僕はただ友達になりたいって言っただけじゃん!」
「は!お貴族様のお友達になる奴が何処にいるんだよ?俺たちはお貴族様が大嫌いなんでね。消えてもらうぞ!」
また、アイツらか..........。
やはり、人間はこれだから嫌なんだ..........!
「そっか..........。ごめんね。まさか、貴族が嫌いだなんて知らなかったんだ。でも、貴族にだって良い人もいるんだよ?だから、貴族ってだけで嫌いにならないでほしいな。」
「チッ、うるせぇんだよ!さっさと、消えやがれ!炎よ敵を穿ち我を仇なす者を滅せよ!下級火魔法:火の矢!」
っ、アイツ、貴族に魔法を撃った!?
アイツが死んだら一族諸共殺されるぞ!?
しかも、省略詠唱.........!
アイツ、一体何処で覚えたんだ?
それより、マズイ!
アキラは完全に固まっている!
まわりのやつらは.........驚愕で固まっているな。
チッ、仕方ない!
「第五階帝魔術:魔法削除!」
「.........な、何も起きないだと!?どういう事だ!?」
「君たちさすがにやりすぎですよ?この方が死んでいたら良くて一族諸共処刑、悪くて村の人たちが処刑されるんですよ?」
「な、何を..........!?貴族ってそんなに偉いのかよ!?」
「偉いからあなた方が傷つけたら処刑されるのですよ。分かったなら早くこの場を去ってください。」
「チッ、お前たち行くぞ!」
..........とっさに、魔術を使ったが発動してくれて助かったな。
最初は、転生した身体に力を馴染ませる為に魔力が使えない筈だったんだが...........。封解が解け初めているのか?
そうだったとしたら、マズイな。
俺には自分の力を封印出来ないからな。
良くて三日持たないくらいだ。
まあ、まだ封印が解け初めていると決まった訳ではないんだがな。
それより、人前で魔術を使ってしまった。
普通の子供は6歳から魔法の使用許可を得る。
見たところ俺は5歳くらいだ。
そんな子供が魔力を使うなんて..........!
しかも、魔法じゃなく魔術を使ってしまった。
下手したら魔族に間違えられてもおかしくはない。
............いや、待てよ?
俺は超省略詠唱だった。
なら、もしかしたら詠唱が聞こえず何があったのか分からないんじゃないか!?
「大丈夫でしたか?止めるのが遅くなってすみませんでした。彼らは貴族に良い思い出がないのであなたにキツく当たってしまっただけなんです。だから、許してはもらえませんか?」
「だ、大丈夫だよ!そ、それに、許すも何も僕が話しかけたのが悪いんだから!」
驚いたな。
アキラはまだ綺麗で純粋な心をしていたのか..........。
本当にアキラには驚かされてばかりだな。
だが、ようやく決まった。
俺はアキラの友達になってアキラを守る。
勇者アキラとの約束を守る為じゃなく今のアキラを俺が気に入ったから守る!
それが、俺の決めた答えだ。
「もし、良かったら僕と友人になってくださいませんか?僕は友人がいませんでした。ですが、あなたとなら良き友人になれそうな気がします。」
「え........?う、うん!もちろん良いよ!逆に僕なんかで良いの?」
「はい。私の勘はよく当たりますよ。」
「ふふ、じゃあ改めて僕の名前はアキラだよ!」
「僕はレオと良います。」
「ふふ、これからもよろしくね、レオ!」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね、アキラ。」
そうして、俺は勇者アキラとの約束通りにアキラと友人になった。
次回もお楽しみに!




