夢
せっかく寝たと思っていたんだがな。
まさか、セフィラに呼び出される事になるとはな..........。
「で?なんだ?わざわざ俺をここに呼んで他のセフィラも来て俺に一体、何の用だ?」
「れ、レイ様に久しぶりにお会いしたかったので..........!」
「レオン、次その名を出したらお前を殺すぞ?」
「も、申し訳ございません!」
「ふふ、相変わらずレオンはレイ様には敵わないね。」
「それを言うならお前たちもだろ!?」
「おい。レキ。お前、わざとだろう。本当に殺すぞ?」
「レオ様、いつも以上にキレているが大丈夫か?まさか、セフィラに異常があったのか!?」
「いや、多分違うんじゃない?」
「じゃあ、何なんだよ!」
「さぁ?僕には分かんないや。それに、聞くならレンに聞いたら良いんじゃない?彼はレオ様の裏だから分かるんじゃない?」
「ふん、貴様に教える事はない。」
「何の用だ。用がないなら俺は帰るぞ?」
「レオ様、今身体は何処まで進んでいるのですか?」
「.........何も変わっていない。」
「じゃあ、少し見せてもらうね。」
「っ、やめろ!レキ!」
「っ、レオ様!これ、どうなってるの!?一年前より大分進んでるよ!?この調子じゃあ後三年持つかどうか.........。」
「レオ様はいつの間に封印を..........?」
「っ、知らないな。」
「アキラですか?」
「っ、何の話しだ?」
「貴方様が動くのはいつだってアキラの為でした。だから、そうなのではと..........。」
「..........否定はしない。」
「っ、やはり、アキラに関わるのはやめてください!このままじゃ、レオ様がまた最高神に..........!」
「別に仕方ない。俺に運がなかっただけの話だ。」
「レオ様。この進み具合は尋常じゃありません。理由を話してください。」
レキが真剣に聞いて来た。
レキは普段はゆるいから真剣になる事はない。
だから、それほどまでにレキに心配させられているのだと嫌でも分かった。
「..........アキラが竜に連れ去られたんだ。瀕死の状態で.........。俺は力を封印してあるから竜にも手こずる。そして、隙を突かれたところをアキラが庇って...........。それで、その状態のまま連れ去られたんだ。アキラには蘇生魔術や魔法が効かないからあの時は本当にキレてたんだ。」
♢♢♢
くそっ!
アキラ..........!
何処にいる!?
何故、俺はアキラを守れないんだ!
また、失うのか?
また、奪われるのか?
ただの竜如きに?
断じて許せない!
「邪魔だ。世界よ。俺の..........私邪魔をするな!第三階層封印解除!..........見つけたっ!アキラ..........!」
そこには、先程の竜がアキラを食おうとしているところだった。
私はいつの間にか動いていた。
そして、竜のセフィラを壊した。
破片すらも残らないように............!
けど、私の怒りは収まらなかった。
その時、最高神が降りて来た。
「また、暴れたのかい?今回は少しやり過ぎだよ。いくら、僕とてこう世界をぐちゃぐちゃにされたら治しきれないよ。と言う事で、君の刻印を少し進めるから..........。早く僕のところに帰って来てね。レイ..........。」
「っ、ぐっ!うっ!」
「うんうん!このまま刻印を全部進めちゃおうかな?それとも、レイが反抗できなくなるまで壊そうかな?どうしたら、僕の物になって来れる?どうしたら、僕に反抗しなくなるのかな?」
「っ、く、来るな!近づいてきたらお前を、殺す!うっ!」
「うんうん!痛いよね。でも、そんな顔も美しいから大丈夫だよ!例え、レイが壊れても僕はちゃんとレイを大事にするから!」
「や、めて..........!レ、オに、ちかづか、ないで..........!」
「っ、あ、アキラ..........!」
「チッ、忌々しい奴だね。..........はぁ〜、興醒めだよ。レイ、僕は必ず君を手に入れるからそれまで待っててね。」
そうして、最高神は帰って行った。
正直、危なかった。
今の私では最高神と戦っても話しにならない程弱かったからだ。
今はそんな事を考えている場合ではない!
アキラはただの人間だ。
下手したら死んでしまう!
だが、今魔術や魔法を使うと刻印が進んでしまう。
っ、あまり、使いたくなかったが状況が状況だから仕方ない!
「っ、アキラ!すぐに回復できる奴を呼ぶから!それまで、耐えてくれ!我は呼ぶ。古の神よ。我が元に現れろ。癒しの神:レイネ!」
「っ、大丈夫!?ごめんね。来るのが遅くなって.........!今すぐ治療するわ!」
「お、俺よりアキラを.........!」
「れ、レオ様!?っ、これは........!最高神が一気にここまで進めたの!?これじゃあ、レオ様の身体に負担がかかりすぎる!でも、あの子も治さなきゃいけないし...........。今の私は早くアキラ君を治して一刻も早くレオ様の身体の負担を減らす事..........!」
♢♢♢
「で、レイネを呼んでアキラを治してもらった後に俺の負担も軽減してくれたから動けるようになってアキラの記憶を消した。ただ、それだけだ...........。」
「チッ、やはり最高神が出張って来ていたか..........。レンは一体、何してたんだよ!」
「貴様に言う筋合いはない。」
「レオ様が抑え込んでたんでしょ?レオ様はレンを外には出したがらないからね。特にアキラの前では、ね。」
「..........。」
「沈黙は肯定とさせてもらうね。」
「だが、最高神は何なんだよ?レオ様に執着しすぎじゃないか?あの最高神は普段は他人に興味がない冷酷冷徹野郎だったのに..........?レオ様が関わると態度が急変するよな。」
「だよね。レオ様が下界に逃げた時とか八つ当たりで天界を半壊させた挙句に天使や神を殺しまくったらしいよ。」
「うわ、相変わらずヤバい事するな。下手したらレンより強いんじゃねぇの?」
「それはない。アイツと私の相性は最悪すぎるからな。」
「じゃあ、今は抵抗力をあげるべきだね。」
「と言う事は光か?」
「まあ、確かに普通は闇とか邪の方が良いんだけど.........最高神の場合はあまり効かないみたいだしね。レオンにしてはナイス提案だよ。」
「おい!それは、どう言う意味だよ!ていうか、なんで最高神は光に弱いんだ?アイツ、昔から光のセフィラには近づかないようにしてたよな。」
「それは、アイツの心理的な問題だろうな。まあ、私が知った事ではないがな。」
「とにかく、目的は決まったね。まずは光のセフィラを取り戻しに行ってね。」
「嫌!絶対に嫌だ!」
「な、何故ですか?光のセフィラなら貴方様を心酔していますので楽に回収が出来ますしそれに最高神にも抵抗できます。」
「なら、お前たちが俺のところに戻って来れば良い話しだ。」
「...........も、申し訳ございません。俺は無理です。まだ、力が完全には解放出来ない状況ですので..........。」
「僕も無理かな?ちょっと、面倒なところにいるからね。」
「レオ様が光のセフィラ.........レロを嫌がるのはやはり昔を思い出すからですか?」
相変わらず察しが良すぎるな..........。
本当に嫌になる。
「はぁ!?昔のレオ様とレロは全然似てないだろ!?」
「いや、似てるかもよ?元々、レオ様は神だったからね。光のセフィラが1番レオ様に似てたはずだよ。」
「..........確かにそうだな。なら、レンが生まれたのはレオ様が大魔王になったからか?」
「..........違う。俺が世界を破壊しようとしたからだ。いや、何かを失った。人に何か大事な人を奪われた。そう感じた時、初めて世界を壊そうと思った時にレンは生まれた。今、思うとレンは俺の邪悪な気持ちから生まれたんだろうな。」
『.............。』
「感情が制御出来なくなったのはあれで二度目だ。本当に忌々しいくらいに俺は弱くなった。昔なら簡単に何もかもを壊せていた筈なのにな...........。」
「レオ様............。最悪の場合私が外に出ます。」
「..........貴様に私が止められるのか?図に乗るなよ。魔族風情が..........!私は魔族を造った原初の邪神だ。貴様等如き簡単に潰せる。」
「レイ様..........!」
「っ、悪い。最近はうまく感情の制御ができないんだ。本当に最悪だ。..........もしもの時は、レンに任せる。解除!」
♢♢♢
「行ってしまわれた..........!だが、やはり美しかった!さすがは、レイ様です!人間になられても我々ら魔族を遥かに超える美しさ!まさに、人外レベルの美貌..........!それに、最近では見られなかったあの冷たい瞳を向けてもらえた!何という幸福感.........!」
「うるさいな。レイ様が帰ったらいつもああだから聞かされる方にもなってほしいよ。」
「貴様も同類だろう。1人になった途端にあんな感じになっているではないか。」
「だって、久しぶりに会ったんだよ!?そりゃ、嬉しいよ!しかも、最近では見られなかった邪神だった頃のレイ様も見れたんだよ!今日は良い日だよ!レオンじゃないけどあの冷たくて凍える瞳を向けられた時は興奮しちゃったよ!」
「いつも、思うが貴様はあの最高神に似ておるな。」
「え〜!嫌だよ!あんな変態と一緒にしないでほしいよ!」
「だが、確かに久しぶりにレイ様に会う事が出来た!レイ様はこの前会った時より断然美しくなられていた!久しぶりにレイ様を見た瞬間驚きで固まってしまった!」
「ふふ、君も相変わらずじゃないか。まあ、分からなくもないんだけどね。」
こうして、レオの良さを語り続ける三人であった。
次回もお楽しみに!




