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~モグラのフレンズおじさんの話~(5)
「何故来たの、この森に、何故来たの……?死の淵を彷徨いたくてこの森に来たの……?この森に身を投げたくて我等の場所にやって来たの……?」
白い靄が、濃くなっていき、メアリー・ポピンズと、モグラのフレンズおじさんを覆っていく。メアリーは、もう真っ青でガタガタ震えている。陽気でトリッキーに叫ぶ彼等ゴーストの言葉は、陽気であればあるほどに、まともな神経を持つものならその不協和音に、胸と頭を掻きむしりたくなるのだ。メアリー・ポピンズは、参ってる。彼女は、まともってことだ。ただ、モグラのフレンズおじさんは、平然とした様子で彼等ゴーストを眺めていた。つまりは、モグラのフレンズおじさんは、まともじゃない。精神がいっちまってる!少なくとも、メアリー・ポピンズよりは、まともじゃないってことなんだ。
「おやおやぁ、面白い素材が来たもんさねっ! ヒック……」
そのような声を響かせながら、森の奥から黒い影を背負って、人影が這いずってきた。ひっ!と、引きつけを起こしたように、メアリー・ポピンズが叫んで、その後、一拍置いて、彼女は叫んだんだ。
「……ワ、ワトソン!魔女の癖に、どうして這いずってるのよぅっ!このゴーストの歌を止めさせてっ!!!!」
彼女は、半泣き状態でうずくまり、両耳を自らの手で塞ぎ叫んだんだ。
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