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同じく夜、キャサリン、城の一室にて

 青年騎士ジョンが城に戻った頃。

「ねぇ、私はそんなに恐ろしいかしら?」悪役令嬢キャサリンがメイドにそう言った。

 ここはキャサリンの城のとある一室。

「何をそんなに震える必要があるって言うの? ふふ、私はね、この国を治める働きをしているだけなのよ? それなのに村人たちは私を悪役令嬢だのなんだの、本当に心が貧しいのね?」キャサリンは不気味な笑みを浮かべている。

 メイドはこう話す。

「あの、キャサリン様。先ほどこのような情報が。どうやら騎士団のひとり、ジョンが反逆の計画を立てているとのことです。どうします?」

「ふーん、新人騎士のジョンか? 私は若い男性が好きなの。そうねぇ? 泳がしてもよい、それとも処刑するか。そうだ、よいことを思い付いたわ? あのジョンを最後には惨たらしい死へと追い詰めてやろうかしら? ふふ……」

 そう言って悪役令嬢キャサリンは手をパチンと鳴らす。

 キャサリンの目の前に宙に浮く水の入ったコップが出現した。

「あとは、ビーナスとやらから大切な者どもを奪ってやろうかしら? 最後のお楽しみね? ジョンは私がもらうの、奴隷として最後は私のそばに置いてやろう。ふふ……!」

 キャサリンこと悪役令嬢の正体は魔女。

 そして、キャサリンは不気味な笑い声を上げる。


続く

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