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エロス、悪役令嬢の正体を確認する

 隊長ジョンはパーティー会場から離れていた。

「わからない、どうして私はキャサリン様のことも思うのかわからない」ぶつぶつと独り言を言うジョン。

 それは無理もなかった。なぜ隊長ジョンが女神アフロディーテことビーナスを見捨てようとしているのか。

 それは悪役令嬢キャサリンの正体は魔女だからである。魔法を使って、隊長ジョンの心を支配しようとしているキャサリン。

 しかし、先ほど男性神エロスの鉛の矢を射られて、隊長ジョンは正気になっている。だが、そこに悪役令嬢キャサリンがやって来て隊長ジョンにこう言った。

「私の目をよく見なさい、ジョン? あなたは段々、この私の操り人形のようになっていくの。ジョン、あなたは段々私のことを好きになる、好きになる……」キャサリンが魔法をかけている。

「キャサリン様、貴女の騎士にな……り、ます…………」隊長ジョンの目が光を失う。

「ふふ、いい子ねぇ? ジョン? さて、神々の世界から女神アフロディーテがやって来ることは予知していたのよ。それで魔法を使って、女神アフロディーテことビーナスの力を封じ込めた私は天才ねぇ? しかし、もう一人の神の転生は強力な力によって守られていた……。ふん、まあよい」悪役令嬢キャサリンはそう言って不気味な笑みを浮かべている。

 この一部始終を盗み見していた男性神エロスことトム。

 エロスことトムはようやく話がつかめた。

 男性神エロスは次の作戦を計画しようとその場を立ち去った。


続く

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