経済事情も考えて?
雨降ってきたんで、お昼前に帰って来ちゃったよ。
なんだか知らないけれども、儲けが出ていない。
確かに仕入れはゼロだし、無税なんだけど、みんなの生活費はかかってる。
利益率の低さが原因なんだ。
利益率の向上には、珍しい素材が一番手っ取り早い。でも、珍しい素材を手に入れるのには、時間をかけて遠くまで行かなきゃいけない。
しょうがない。チームを分けよう。
「ネイさん。遠征用チームのリーダーをお願いします。」
「ちょっと待ってよ〜〜。遠征用ってこのチームから外せるメンバーなんて、いないじゃ無いの〜〜。」
「そこで、私が用意します。
選択の自由さん、みんなの能力を顕現した傍に立つ存在、スタンドを出せ!」
これは本当は反則だ。YESORNOしか選べないはずなのに。でも、此処に抜け道がある。
私は、スタンドが存在すると本当に信じているのだ。私のスタンドは強いよ。時間ぐらい簡単に停めちゃうぐらい。いつも夢の中では、一緒に遊んでいた。
5人分のスタンドが、それぞれの隣に現れる。流石に私がイメージしただけあって、全員J○J○立ちだ。
ネイさん、カッコ良いよ。焔が噴き出してるよ。なんとかスカーレットって呼びたいよ。
シリルさん、クールだよ。蒼くて冷たそうで、理知的だよ。なんとかブルーとか似合いそう。
リリルさん。ちょっと意外。もっとお転婆な感じかと思ったのに、まるで女神様みたい。オーマイゴッデス。
ルカさん。黒いよ、黒すぎるよ。深淵の暗闇って呼んじゃうよ。
そして私。いつも夢の中で会っていた彼がそのままいた。ザ•ワールド。
「みんなでネイさんを補佐して、良い素材を手に入れて下さい。集めた素材は、私のザ•ワールドが保管できます。スタンドだけに、本体と離れてしまうと存在出来ないので、ネイさんは中継係をお願いします。一番防御力が高いネイさんが、適任だと思いますので。」
「もう俺、コイツと話する時考えるの止めた。」
「やっとその心境にたどり着いたのね、シリル。」
「フ、私は最初から諦めていたよ。」
「では、ネイさん、一狩り行こうぜ!」
「ヤダ〜〜、私の選択肢は無いの〜〜。」
ネイさんがスタンド達に引きずられて行く。
これで、経済事情も改善される事だろう。
なんとかスカーレットさん、素材を焦がさないでね。
これじゃー仕事見つからないなぁ。




