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史上最高のサキュバスと契約を結んだのは良いけれど、何か思っていたのと違うのでチェンジしたいんですが……え、もう遅い?  作者: 釧路太郎
夜のちょっとエッチな時間

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第二十三話 服を脱がせて確かめて

 二人の乳首を確かめることなんて出来るはずがないし、お尻のホクロを確認するのも不可能だ。

 そうなると、答えは三番に絞られてしまうのだが、本当にそれでいいのだろうか?

 そんな選択で日和ってたじろいでいると思われないだろうか?

 まあ、今まで全廃しているのだからどう思われても問題ないと言えば問題ないのだ。


 まー君の出した結論は……


「あ、正解がいくつあるかも考えてね?」

「一つだけとは限らないし、全部外れの可能性もあったりして」


 答えを出そうとした瞬間に惑わすようなことを言ってくる二人。

 ゆかとゆいにそんなつもりがあるのかないのかわからないが、まー君を悩ませるのには十分すぎる言葉であった。

 実際に、まー君は今まさに出そうとしていた答えを引っ込めてしまったのだ。


「あれれ、お兄ちゃんは何か言おうとしてたみたいだけど、どうしたのかな?」

「私たちに遠慮しないで答えてくれていいんだけど、どれが正解かわからなくなっちゃったのかな?」


 ニヤニヤと笑っている彼女たちを見てまー君はずっと思っていたことが確信に変わった。

 この二人は、やはり刺客なのだ。

 そうであるのなら話は別である。まー君は今までとは違いちゃんと抵抗するように心がけることにした。


「やだ、そんなに真剣な顔して怖いよ。何か嫌な事でもあったのかな?」

「それとも、そんな真剣な顔をして、私たちの出した答えがわかっちゃったのかな?」

「ああ、答えはわかったよ。一二三全部正解でしょ?」

「それがお兄ちゃんの出した答えなんだね。うん、そう思ったならちゃんと確かめてもらわないとね」

「はい、お兄ちゃんが私たちの着ているお洋服を脱がせてね」

「答えを確認するためには仕方ないと思うけど、俺が脱がせないとダメなの?」


「「もちろん」」


 恐ろしいほど息の合った答えにまー君はまたしてもたじろいでしまったが、心を入れ替えたまー君に怖いモノなどない。幼女二人のお着替えを手伝うと思えば変な気持ちにもなるはずがないのだ。

 とりあえず、二人の頭を撫でて三番の頭を撫でられると嬉しいが正解かどうか確かめてみる。


 どうやら、三番は正解だったようだ。

 二人同時にというわけにもいかなかったので順番に頭を撫でたのだが、もう一回もう一回と何度か催促されてしまったこともあり、想定していたよりも長い時間頭を撫で続けることになってしまった。

 だが、一応は正解だったという事でまー君の満足度も少しだけ上昇し、一番と二番が正解かどうか確かめるための心の準備は出来かけていた。


「じゃあ、一番と二番だったらどっちを先に確かめたいのかな?」

「私たちは抵抗しないからお兄ちゃんが確かめていいからね」

「そう言われるとやりづらいな。でも、答えを確かめるためだから仕方ないのか」

「優しいお兄ちゃんの顔も好きだけど、今みたいに真剣な顔も好きだよ」

「いつもの優しい口調も好きだけど、今みたいに緊張してる喋り方も好きかも」


 流れに乗って服を脱がそうとしていたまー君の気をいったん落ち着かせる言葉を二人は投げかけてきた。

 まー君としてはいつもと変わらぬ顔と喋り方のつもりなのだが、二人には先ほどまでと違うように伝わっていたようだ。自分では気づかない変化なのか、それとも誰でも気付くような変化なのか、まー君自身には気付けなかった。

 でも、そうなってしまっても仕方ないと思ってしまうくらいには緊張していたのかもしれない。


 もう一度心を落ち着けていざ服を脱がせようと手を伸ばした瞬間、二人からストップがかかってしまった。


「ちょっと待ってもらっていいかな」

「ここはいったん落ち着こうね」

「俺は落ち着いているけど?」

「う、うん。そ、そうだね」

「お兄ちゃんは、落ち着いて……いるよね?」


 なぜか疑問形で返ってきたことに疑問を抱いたまー君であったが、ここでゆかとゆいが止めてくるという事は、自分の出した答えが正解だったという証明だろうとまー君は考えてしまった。

 おそらく、その考えは正しいのだろうが、ゆかとゆいはさらに衝撃的なことをまー君に告げてしまった。

 それを聞いたまー君は、この場から逃げ出したいと今まで以上に思ってしまった。


「お兄ちゃんが私たちの服を脱がせてくれるのは良いんだけど、ちょっと待ってもらってもいいかな?」

「ちょっとだけ大事なことを話すから、それだけ聞いてから脱がせてほしいな」

「大事な事?」

「そう、これはとっても大事なことなの」

「これを知ってもらわないと、私たちはこの世界から消えてしまうの」

「どういう事?」


 ニコニコしていたりニヤニヤしていたりヘラヘラしていたゆかとゆいが初めてまー君に見せた真剣な表情。今までとは違い、本当に裏のない真剣な表情でまっすぐにゆかとゆいがまー君を見ていた。

 何を言われるのだろうと身構えていたまー君であったが、二人があまりにも真剣でふざけているようには見えなかったので真面目に対応することにしたのだ。


「私たちはこの世界にいるときにしてはいけないこと。されてはいけないことがいくつかあるんだ」

「それって、私たちには抗うことが出来ない、厳格に決められたことなの」

「「その一つに、自分たち以外の手で服を脱がされてはいけないという決まりがあるの」」

「どういう事?」


 自分たち以外の手で服を脱がされてはいけない。

 それでどうやって服を脱がせて確かめるのだろうとまー君は考えた。


 そして、その答えはどうしても見つけられなかった。

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