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史上最高のサキュバスと契約を結んだのは良いけれど、何か思っていたのと違うのでチェンジしたいんですが……え、もう遅い?  作者: 釧路太郎
夜のちょっとエッチな時間

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第四十一話 パンツの紐を解いてみた

 何かを隠しているゆいの秘密を探ろうと思っていたまー君だが、それと同じようにゆかもゆいの秘密が何なのか気になっているようだ。

 しかし、本当にゆいに秘密があるのかはまだわからない。何かごまかすためにゆいが勝手に言っているだけという可能性も少なくないとまー君とゆかは思っていた。


 何かあるとは思うのだけれど、そこまで大げさなものでもないような気がするし、本当は何もないのではないかという気もしているのだ。

 なぜなら、ゆいがゆかに内緒でそんな事をやっているとはとても思えない。

 ゆかもまー君と同じように考え、自分に内緒で隠し事をすることなんて出来ないと思っているのであった。


「ゆいちゃんはゆかちゃんにも気付かれないように何か裏でやっていたってことでいいのかな?」

「まあ、そういう事になるね。その証拠に、まー君がどんなに頑張ってもお姉ちゃんのパンツの紐を解くことが出来なかったでしょ。それが動かぬ照明になるよね」


 そうはならないだろうとまー君もゆかも思っていたが、あまりにも自信満々なゆいの姿を見ていると何も言えなくなってしまっていた。確かに、パンツの紐に細工を施されている形跡もないのに紐が解けないというのは不思議な現象なのだが、だからと言ってそれがすぐにゆいが隠れて何かをしていたという証明にはならないと思う。

 おそらく、関わっている自分つがいるとすれば零楼館乳首郎(れいろうかんちくろう)だと思うのだけれど、零楼館乳首郎(れいろうかんちくろう)が何か特別なことをしたとしてもパンツの紐が解けなくなっているという謎は解明できなさそうだし、パンツの紐を解けなくするという意図もさっぱり理解出来ない。


「あの、お兄ちゃんが口でくわえて引っ張っても解けなかったパンツの紐なんだけど、私が軽く引っ張ってみたら解けちゃった。もう一度結び直してみるんで、お兄ちゃんが外せるか試してみてもらってもいいかな?」

「うん、わかった。ちょっと恥ずかしいけど試してみるよ。さっきとは条件も変わってるし、上手くいきそうな気もするからね」

「私も恥ずかしいけど、ゆいちゃんが何を考えているのかわからなくなっちゃったからお願いします。これでパンツの紐が解けたら、何か細工がされていたってことでいいんだよね?」

「そう言うことになると思う。でも、見た目だけだとさっきと何も変わらないように思えるんだよな。どこが違うのか比べるために、写真でも撮っておけばよかったかな」

「ちょっと、それは駄目じゃないかな。さすがに下着姿を写真に撮られるのは嫌だよ。ゆいちゃんなら平気かもしれないけど、私はちょっと嫌かな。お兄ちゃんだけが楽しむって言うんだったら我慢できるけど、他の人に見られるのって、やっぱり嫌かも」


 ゆかが簡単に解いて結び直したパンツの紐をくわえようとまー君が近付いていくと同時にゆいが二人の間に割って入った。

 少しだけ慌てている様子があるのだけれど、左手に持っている端末を気にしているようで二人との距離感を間違えてしまったようだ。

 まー君の動きを止めようとしたゆいは距離感を間違えてしまい、まー君の目の前に入り込むのではなくまー君を抱きしめるかのようにピッタリとくっついてしまっていた。


「駄目駄目、まだ駄目。ちゃんと段取りを踏んでから挑戦してちょうだい。それじゃないと、お姉ちゃんもまー君も怒られちゃうよ?」


 誰に怒られるのだろうか聞きたかったまー君ではあったが、ゆかと自分の間に入って止めようとしてきたゆいが自分にぴったり重なって抱きしめてきたことにフリーズしてしまい何も言えなかった。

 すぐにでもパンツの紐が解けるか確かめたいと思っていたまー君ではあったが、小さな体を目一杯伸ばして止めようとするゆいの姿を見て少しだけ思いとどまっていた。


「怒られるって、誰に怒られるって言うのよ?」

「それは言えないけど、とにかく怒られるから駄目なの。お兄ちゃんだけだったらいいのかもしれないけど、お姉ちゃんも一緒に怒られるなんてかわいそうすぎるよ」

「私のために言ってくれてたんだ。ありがとう。でも、今度こそ私のパンツの紐をお兄ちゃんがちゃんと解いてくれるか確かめなくちゃいけないんだよ。そうしないとお兄ちゃんも帰れなくなっちゃうからね」

「お姉ちゃんは間違っているよ。お兄ちゃんは自分の部屋に帰りたいなんて思ってないはずだよ。どっちかって言うと、ここでもう少し時間を潰して自分の部屋ではない別のどこかに行きたいって思ってるはずだよ」

「どうしてそんなこと思うのさ。疲れた後は自分の部屋でゆっくりしたいって思うのが普通でしょ?」

「確かにそれが普通だと思うんだけど、今のお兄ちゃんの部屋は普通じゃないんだよ。それをわかってて言ってるんだとしたら、お姉ちゃんは酷い人だってお兄ちゃんに思われちゃうよ」

「あ、そうだったかも」


 何かを思い出したゆかは気の毒だという表情を前面に出したまままー君を見て、小さくうなずいていた。

 ゆいの話とゆかの表情から察してしまったのだが、まー君は自分の部屋がすでに男色家の人達に占領されているというのが冗談ではなかったという事を思い知った。

 別に男色家が一人か二人なら相手をしなければいいので問題ないと思っているが、数えきれないほどの男色家が自分の部屋にいると想像すると、まー君は今日からどこで眠ればいいのだろうと考えてしまっていた。

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