↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/156

八月八日⑫

「元請の大希望建設の本社の安全環境部の近藤と申します。この度はご迷惑をお掛けしてすみません」

「発生時刻、朝の六時三〇分って聞いてますが、随分早い時間ですね」

時任がネットで囲われた建設中の躯体の方を何気なく眺めながら尋ねると、

「ええ。ここの現場は近隣の了解をもらって夜間も施工しているんですわ」

と、近藤も時任の視線の先を追いながら答えた。

「警察は何時から来てます?」

「三十分位前からです」

「現場に案内してください」

「判りました」


 Mビルは鉄筋コンクリート造一〇階建てだった。一般的に鉄筋コンクリート造の建物の建築工事は、コンクリートの芯となる鉄筋を床や柱の形状に併せて組む、その周りに液状のコンクリートを流しこむための型を木板で造る(型枠という)、コンクリートを流し込む、コンクリートが固まったら型枠を解体する、という手順を階ごとに繰り返して進められる。本橋らは近藤の先導で、まだコンクリートむき出しの階段を上った。最上階付近に行くと、型枠支保工と呼ばれる、コンクリートが固まるまでの間、型枠を支えるために立てられる鋼管が無数に並んでおり、通路は狭くなっていた。鋼管の間をかい潜るように階段を上ると、目下の最上階である八階に辿り着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。