表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/169

五十二話 誰だよ。

「あ、うん、よろしく…………」

「白撫 まどかです。よろしくお願いいたしますね」


 僕と白撫さんは、それぞれ違う相手に挨拶する。

 さて、前に隣にモデルさん、斜め前には白撫さん。そして、圧倒的場違いであろう僕。この状況下で堂々としていられるほどの胆力は持ち合わせていないので、大人しくコンパクトになり、俯いておく。こうでもしないと周りの視線で身体中に穴が開きそう。助けて誰か!


「いや、そうじゃなくて、名前教えて?」

「あ、えと、一ノ瀬 良夜です…………」


 どうやら僕の名前を知りたがっていたので、小声でボソッと呟いておく。すると、小鳥遊さんは「……なんて?」と、聞き返してきた。やめてくれ、二回も口を聞けないよ。

 僕は付箋に『一ノ瀬 良夜です、周りに見られたくないのであまり話しかけないでください』と書き、小鳥遊さんに渡した。


 小鳥遊さんは、その付箋をまじまじと見つめている。な、何かおかしいことでも書いたかな!?


「それじゃ、一限目の準備しておいてくださいねー」


 ひなちゃんせんせーは阿鼻叫喚する教室内を見渡した後、苦笑いしながら教室を出て行った。

 さて、ここにいるのも自然が痛いし、とりあえずトイレにでも避難するか……


「ちょっと来て」


 そう思って席を立ったところ、小鳥遊さんが僕の手を引いて廊下へ飛び出した。そして、そのまま一階のバリアフリーで男女共用のトイレへ。


「えっ、な、なに?」


 僕はトイレの中に押し入れられ––––といっても、かなり広いんだけど––––小鳥遊さんも入り、カチャ、と()()()()()。おいちょっとまてぇい!

 そう、声に出そうとした次の瞬間。


「うわっ」


 僕は、小鳥遊さんに抱きつかれていた。


「へ?」

「やった、また会えたね、りょーくん!今度こそ結婚しようね!もう絶対離さないから!」

「ごめん君のことは全く知らないしどこかで会っていたとしても全く覚えていないからそんなこと言われても無理としか言いようがないし僕としてはすごく困るっていうか一旦離れてもらっても!?」


 僕はまくし立てるように矢継ぎ早に言葉を発する。正直、どうしてこうなっているのか全くわからない。いや、みんなわかんないんだろうけどさ。


「えへへ、やだ」

「そうかいやかじゃあ離れてくれ」

「…………りょーくん、ぎゅー」

「ほんっとうに離れてくれるかな!!」

「あう………………」


 少し大きな声で言うと、小鳥遊さんは渋々といった様子で離れてくれた。


「………………もしかしてりょーくん、私のこと覚えてない……なんて、ことはないよね?」

「もしかしちゃうよね」

「そんなっ!」


 そんな、と言われても全くもって小鳥遊さんとの記憶はない。これっぽっちもないし、なんなら初対面だ。


「嘘…………あんなに愛を囁き合ったのに…………?」


 僕はこの子の中でどんな存在なんだろうね。


「ま、いっか!」

「あっ、いいんだね!?」


 何という立ち直りの速さ。立ち直りRTA優勝できる実力の持ち主かもしれない。知らんけど。


「うん!また一から始めて結婚すればいいんだもんね!」


 本当になにいってるのかわかんない。


「じゃ、授業始まっちゃうし早く教室戻ろ!」


 小鳥遊さんは僕の腕に自分の腕を絡ませてトイレを出ようとした。


「とりあえず、出る前にその腕を解いてもらえるかな?」

「………………むぅ」


 今度は急に物分かりが良くなり、小鳥遊さんはすぐに離れてくれた。


「…………ねえ、ほんとに覚えてない?」

「あ…………うん、ごめん」


 トイレを出てからは、そんな質問が何回か繰り返された。この様子からして、恐らく本当に僕は小鳥遊さんと過去に出会っていたんだろう。


「そっかぁ」


 そして、そのたびに彼女は少し寂しそうな表情を浮かべる。

 

「あっ、小鳥遊さん!」


 教室の前まで行くと、クラスの女子が小鳥遊さんのことを引っ張っていこうとした。


「早くきて!」

「えっ?ちょ、ちょっと待って」


 僕は再び小鳥遊さんに腕を掴まれ、階段の方へ。そして、耳元で一言、囁かれた。


「これからは、なーちゃんって、読んで欲しいな。前は、そうやって呼んでくれてたから。まぁ…………無理なら、今のままでも、いいよ。少し………………寂しいけど」


 そんなことを言った後、小鳥遊さんは教室へと入って行った。


「––––––––––はぁ。僕も、行くか」


 なんでか、いつもより教室が騒がしいみたいだし。














 なぜ僕は、この時心を整えずに教室に行ったのだろう。












 何が––––いや、誰と誰が原因できゃーきゃー五月蝿いかなんて、簡単に分かっていたはずなのに。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

あい。


村人Bです。


とても、眠いです。

なぜか目を瞑っていても三時間ほど眠りにつけず、無駄な時間が流れてました。そして、今起きました。五時間しか寝てないです。やべーです。


はい、今寝落ちしてました。五分寝ました。ヾ(:3ヾ∠)_


はぁ…………

なんか、母がうるさいですね。コロナだ韓国だ政府があーだこーだって。皆さん、情報はちゃんと確信を持ってから発信したり話したりしましょうね。


じゃあ、また次回。

村人Bでした!ばいばいヾ(・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ