五十三話 誰ですか。
「あ、俺、春原 悠人。よろしくね」
「私は白撫 まどかです。こちらこそよろしくお願いします」
私が自己紹介を済ませると、春原君が私の顔を見て固まりました。
あぁ、またいつものか。
そう思いながら、私はすぐ近くにいる一ノ瀬君を思い浮かべます。後ろからは恐らく隣と自己紹介をいているであろう会話が聞こえてくるので。
あぁ、隣になれなかったなぁ…………早く次の席替えしたい……でも、離れるのもイヤ……あ、先生に頼んでみるのもいいかもしれませんね……
どうやら会話が終わったようなので視線を向けてみると、一ノ瀬君が教室を出て行こうとしているみたいです。私も行きましょう!なんでかわかりませんが、今日は一段と周りの視線を感じます!
そう思って席を立つと、同じタイミングで転校生の小鳥遊さんも席を立った…………その時!
「ちょっと来て」
なんと、小鳥遊さんは一ノ瀬君の手を掴んで教室を出て行きました。
な、なんですかアレ!あ、あんないきなり手を繋ぐなんて!別にダメとか無いですし、自由ですけど!なんかイライラしますね!
私は心を落ち着けるため、トイレに行くことにしました。
「はぁ…………」
と、立ち上がったその時。
「ちょ、ちょっと待ってくれないか、白撫さん」
「はい?」
ふと、春原君に呼び止められました。
「あ、えと……」
多分、ここで告白されるんでしょうね。でも、別になんとも思っていない上に今日が初対面な人が公衆の面前––––と言うには少なすぎる気もしますが––––でそういうことをするのは解せませんし、そんな人に何を言われても承諾する気なんて微塵もありませんが。
そういうことで、先にお断りさせていただきましょう。
「あ、ごめんなさ」
「いや、き、聞いてくれ」
…………しょうがないか。
「なんでしょう」
「そ、その…………」
春原君はトントン、と自分の胸を叩いた後、ぐっと前髪を上げて、再び口を開いた。
「白撫さん、キミはどうしてそんなにもキレイなんだ!どうか、この俺と一緒に愛を育んでくれ!」
「「「「きゃーーーー!!!!」」」」
教室内が黄色い歓声で包まれます。
「…………無理です」
「うっ」
私が優しくを徹底しつつそう返すと、歓声が一気に止みました。そこで、私は続けます。
「というか、急に性格が変わられましたね。演技でもされていて、恥ずかしさをかき消すためにそんなふうに言っているのでしょう?でしたら、尚更無理です。いや、もともと無理ですが」
あ、なんだか強くなってしまいました。さっきのイライラが言葉になってしまったようです。
「うっ、そ、そうだな……ごめん」
「ええ、わかってもらえたなら、それで」
「もう一度、俺自身が告白する」
彼が再び告白を宣言すると、もう一度教室内が黄色い歓声で包まれます。なんですかこれ。
「いえ、そういうことではなくですね」
「白撫 まどかさん。一眼君を見て、俺は君に惚れた。とはいえ、今日が初対面だ。だから、いきなりにとは言わない。そうだな––––––––交際を前提に、俺と友達になってくれ」
嫌です、そうきっぱり言おうとしたところで、手を掴まれた。そして、彼は手の甲に口を近づけてきて……
同時に、教室のドアが開きました。
「…………何やってるの、悠人」
そう言って、小鳥遊さんが教室に入ってきます。
春原君は、私の手の甲を見つめたまま、残り数センチのというところで固まりました。
「……………………あ」
私はこの時、どうして小鳥遊さんが入ってきた時点で春原君から離れなかったのでしょうか。
彼女と一緒に一ノ瀬君が出て行ったのを、私は知っていたのに。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
村人Bです。
ッスゥー……………………
PV20000!!!!
達成しました!!!
(うえーいって歓声とかぴゅいぴゅいってやつ)
あーありがとう!ありがとうございます!
あーりがとーう!
はい、ということでですね、昨日、700超えのPVを出すことが出来まして、そのおかげで累計PV20000に到達しました。
ありがとうございます(((o(*゜▽゜*)o)))
まあ、個人的には一日で700超えた方が驚きなんですけどね。
で、まあ今回何故か一日で二話かけたので、連日更新しちゃおうと。いや、乗るしかないですよね、このビッグウェーブに。そういうことです。
では、今回はこんなところで、ここまで読んでいただきありがとうございました!
村人Bでした!ばいばいヾ(・ω・`)




