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五十一話 プロローグ②

4/2 4/24 改稿しました。ネタバレになるので、内容は後書きにて。

「ででんでんででん」


 ひなちゃんせんせーが、そんなふうに口ずさみながら教室に入ってくる。


「はい、挨拶お願いします」

「いー、えー」

「「「おはようございまー」」」


 今日も気怠げなクラスメイトの挨拶から、一日が始まる。でも、なんだか懐かしい気分……いや、実際懐かしいのかな?


「はいおはようございます。じゃあ、今日の連絡……の、前に!」


 いつもより少し上機嫌なひなちゃんせんせーが、教卓に身を乗り出した。


「今日!転校生が来ちゃいました!いえーい!」


 え、転校生?高校でも転校ってあるんだ。どんな試験を受けたんだろう。っていうか、ここって転校できるレベルじゃなくないか?


「はいどーぞ!」


 その先生の掛け声とともに、教室の引き戸がガラガラと音を立てて開けられた。

 そして、入ってきたのは男女一人ずつ。


「「おおおおおおお!」」

「「きゃーーー!」」


 クラスメイトが歓声を上げる。それもそのはず、入ってきた二人はもうすんごい顔が良かったから。いや、違うな。


 赤みがかった髪に、スマートな輪郭、若干眠たげながら鋭さ、柔らかさも感じさせる眼。長い手足に恐らく180cmはゆうに超えているだろうという身長。制服を軽く着崩してうまく着こなし、服装ですら印象はイケメン。


「ども、春原 悠人(はるはら ゆうと)です」


 どこかふわふわした感じを漂わせ、明るく可愛い笑顔を振りまく。日本では珍しい白髪にくりっとした愛らしい眼、容姿。子供っぽくありながら、女性としての色気も失っていない。控えめながらもしっかりと主張する双丘に、すらっと伸びる手足。


「はじめまして、小鳥遊 奈夢(たかなし なゆ)です!」


 二人は、今をときめくモデルさんだった。


「なあ、あれ二人とも本物だよな?」

「あー、うん、そうだと思うけど……」


 隣の席に座る翔太も、どこかウキウキしている。


「せんせー、二人はどこに座るんですかー!」


 調子のいい男子が、勢い良く手を上げながら聞く。


「はーい、てことで、今から席替えします!」

「「「うおおおおおおお!」」」

「ひなちゃんないすー!」「せんせー大好きー!」


 なんだこいつら……現金にも程がある……


「じゃあ、ここにクジがあるので、一人一本ずつひいてねー」


 クラスメイトは、我先にと教卓に置いてあるクジにてを伸ばした。もちろん翔太も例外ではなく、普段はキャラを作っている(どっちが本当なのかはわからないけど)相模川さんも、先陣を切って突っ込んでいった。

 が、中には自分の席に座って、白撫さんの方をチラチラ見ている輩もいる。多分「自分は白撫さん派ですよ」と言いたいのだろう。女子も女子で自分の席に座っている者もいた。


「はぁ…………」

「皆さん元気ですね」


 そんな様子を見ながらため息を吐くと、前から白撫さんが歩いてくる。


「ね…………僕には、あそこに突っ込む勇気は無いよ」


 翔太の席に座る白撫さん。そして、組んだ腕を机の上に乗せながらそれを枕にして頭を置き、じっとこっちを見つめてくる。


「あの」

「なんでしょう?」

「…………いや、なんでも」


 ここで聞くのをやめてしまうから、僕なのだ。さすが童貞、童貞業にぬかりがない!


「…………あ、だんだん空いてきましたね。私たちもいきましょう」


 あっちでは春原君が女子に番号を聞かれており、向こうでは小鳥遊さんが男子から番号を聞かれている。見るからに小鳥遊さんの方は地獄だ。かわいそうに。


 残っていたのは二本だけだったので、レディファーストということで白撫さんに先に選ばせ、僕は残ったものを取る。まあ、残り物にはなんとやらって言うしね。


「じゃあ、番号を書きまーす」


 ひなちゃんせんせーが枠を黒板に描き、その中に番号を割り振っていく。ちなみに、僕は八だ。


「じゃあ、これ見て移動してくださいねー」


 書き終わった先生が、チョークを置いて邪魔にならないように黒板の脇に立つ。


「えーと、僕は……」


 おお!一番窓側の一番後ろの席じゃないか!やったぜいやっふー!

 とはいえ真面目になってしまった今、どちらかというと前の方がありがたかったりもするんだけど‥‥まあ、いいや。


「白撫さんどこだった?」

「左後ろ二個目の二個目でした」


 うーん、中々頭の良さそうな言い方……ただ、僕の斜め前だっていうのは普通にわかった。最初が縦でも横でも両方二だから変わらないもんね。


「あ、じゃあ近くだ」


 翔太と相模川さんはどこなんだろうなーと思いながら、荷物を持って席を移動する。


「あっつ……」


 今日が快晴だということもあり、移動した先の席では、日が僕の席をこれでもかというほどに照らしている。やめろ僕が消滅するじゃないか。

 サッとカーテンを閉めて、安寧を確保しつつ隣が誰かと警戒する。


「うーんと……ここだよ、悠人」


 さて、そう言いながら隣に腰を下ろしたのは……


「あぁ、おっけ。全然近くじゃん」


 そう言い、白撫さんの隣に腰を下ろしたのは……


「ねえ君、よろしくね!私、小鳥遊 奈夢!君はなんていうの?」

「あ、俺、春原 悠人。よろしくね」


 転校生だった。

 あっ、ふーん。僕の安寧は、あの世よりも遠くなったんだね?理解したよ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


うあっおいーえう。(村人Bです。)


ブチ込みました。実を言うと、小鳥遊さんを奈夢ちゃんにするかサラちゃんにするかで迷いました。朝ごはんを鯛焼きにするかたこ焼きにするかくらいに迷いました。いつもご飯派ですが好きなのはパンです。たけのこ派だけどチョコはきのこ派です。


っていうか、最近すんごい寝ます。今日も十四時間寝ました。起きろ僕ヾ(:3ヾ∠)_


んまあそんな感じの更新でした。


ここまで読んでいただきありがとうございました!

村人Bでした!ばいばいヾ(・ω・`)


P.S.二人の描写を追加しておきました。

P.S.白撫さんの座席が右後ろではなく左後ろでした。

P.S.小鳥遊さんの容姿を変更しました。

何度も変更すみません。

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