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ゲロから始まる英雄譚  作者: 凍結中
2/3

家出

偶々連続で。書き出しって難しい…

物心付いた時にはお付きのメイドさんが居た。住処は屋敷。領地は広大、毎日フルコースとこの世界でも屈指の大貴族の長男として生まれた俺は、今の所順風満帆の人生を歩んでいた。


一つ、誰にも言えない秘密を持っていることを除いて、だが。


「よし…と。ありがとう、もう下がっていいよ」

メイドさんに礼を言い、身仕度を終え部屋を出る。


俺は今日、順風満帆な生活に別れを告げる。家出というやつだ。


無責任なことも、家族に迷惑をかけることも分かっていたーーーただ、それを置いても、確認しなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことがあったのだ。


最低限の持ち物…お金と、飲み物と、食べ物が少し。それだけ持って俺は外に飛び出した。


ーーーー



そして、今。


俺は迷っていた。

よく思い起こしてみれば、俺は生まれてこの方一度も一人で外に出たことが無い。

地図も無く、こうなるのは必然だったのだ。


「くそ…」


自分のポンコツ具合にいじけつつ、仕方がないので勘だけを頼りに歩いていると。


「ぐあああああ!?」


と、悲鳴。

不謹慎だが、俺に取ってこれは福音。

ーーー隠者でもなければ、最寄りの街の場所くらい分かるはず。


急いで助けに向かうとーーー


そこに居たのは、死にかけの傭兵らしき男と


巨大な竜だった。


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