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甘いもの
休日にのんびり寝ていたら、ものすっごく甘ったるい匂いが漂ってきた。
この匂いに包まれたままでは寝ていられなくて、起き上がる。
寝室のドアを開けると、さらに匂いが強くなった。
「何、この匂い」
キッチンに立つ彼女に尋ねる。
「あ、おはよう」
ニッコニコの彼女の手には、特大のホイップクリーム。
皿の上には、パンケーキに盛り盛りのクリームとフルーツ。
それを見ているだけで、口の中が甘ったるくなった。
「一緒に食べる?」
彼女に聞かれて、答えに困った。
甘いものが嫌いなわけではないけど、これはさすがにキツい。
言葉を探していると、彼女がフォークを持ってきた。
どうやら逃げる機会を失ったらしい。
観念してフォークを受け取る。
クリームがたっぷり乗ったパンケーキを一口サイズにカットする。
彼女の幸せそうな顔を見ていたら、気づけば自分ではなく、彼女の口に運んでいた。
いきなりのことで慌てて口を開けたのが悪かったのか、口元にクリームがついてしまった。
ティッシュを取りに行こうとする彼女の手を取って引き止め、そのクリームを舐める。そして言った。
「ごちそうさま」




