シュガー家(後半)
コン
「え?なにこれ?」
「お茶ですわ」
僕の質問にさらっと答えるシャルロットさん。
そうなんだけど……
「あの……授業とか……バトルとか……いいの?」
「うふふ。まずは交流会ですわ!」
合理的!
それは盲点だった。
なるほど、コミュ力は違うな……
「じゃあいただき――」
「あれ?なにか含まれているではありませんの?ねぇヌガー」
「そうだよ。なんかどこかで嗅いだことがあるような……」
「ギク」
え?これ僕がおかしいかんじ?
すごい神妙なムードじゃん。
あとシャルロットさん。
ギクって何?
僕の困惑をよそにミルフィーは続ける。
「もしかして……シャルロット様?」
「お姉さま、まさか……」
「ふふ。そうです。その反応が見たかったのです!」
「え?さっき交流会って――」
「実はですわね。シルフィー様。これはテストなのです。まぁ半分お茶ですけど」
いっきに気が抜けなくなったよ。
せっかく心が緩んでたのに!
「タネを明かしますとね。このお茶には私の魔力が含まれております。それを察知できるかのテストですわ」
「え?魔力飲んで大丈夫なの?」
「「え?」」
なにが「え?」なの?ミルフィー、ヌガー?
「魔力ならいつも吸ってますわよね?血から」
「そうだね」
「そうですわね」
めっちゃ吸血鬼社会じゃん。
僕の疑問に気付いたのかシャルロットさんが付け足す。
「あ、エルフも空気から魔力は吸ってますよ。それにエルフと吸血鬼は近縁種なのですからゴクんといっちゃいましょう?」
だめだ。
完全に価値観が違う。
まてよ?
魔力ワインとかなかった?
この世界ではふつう?
ゴクン
喉を鳴らして――
「ごくり」
「どうですの?この味は?」
「ふつうのお茶」
「そ、そんな!?」
おもったよりお茶だった。
しかし……
「「ごくり」」
「これはおいしい!元気がでますわ」
「お姉さまの魔力おいしい」
もう!
僕だけなんで仲間外れなの?
「大丈夫ですわ。私の家で過ごせば感知できるようになりますわ。舌で。あ、あと鼻で」
舌魔力ってそんな重要?
「皆様。いざ毒が混入されていたら?」
「「「なるほど」」」
これは修行だったのか。
「ではお茶しましょ?」
え?これでいいの?




