表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したけど俺だけゲームが違う。  作者: ヤマモトユウスケ@#壊れた地球の歩き方 発売中!
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/76

第71話 発見おじさん


 家出した娘を迎えに行く。

 ……って、良いんだろうか。放っておいた方が、心情的には良かったりするんじゃないのか?

 ほら、複雑なお年頃って奴かもしれないし……。

 と、ラティーシャちゃんに相談したところ、


「アホなこと考えてないで、行きますよ。家出娘なんて、モンスターに殺されるか、野盗に攫われるか、野盗に身をやつすか、そのどれかなのです。ティリクの森に野盗はいませんし、ファビさんならモンスターに殺されることもないでしょうけれど……」

「そうなりますと、消去法でファビ殿は野盗になってしまうわけですな。ハッハッハ」


 笑うテシ子の頭を、ラティーシャちゃんが『終局魔導演算杖フロンティア』でぶん殴った。『05式魔導作業鎧』が、頭が露出する構造で良かったよ。ちゃんと殴れるから。


「ともあれ、急ぐのです。……野盗にはならないでしょうけれど、ファビさんならもっと過激な行動を取ってもおかしくないのです」

「過激――いや、ファビは良い子だから、他人様に迷惑をかけるようなことは……」


 ちょっと嫌な想像が頭をよぎった。

 こう、ファビが本気で暴れ回れば、一国一城くらいは簡単にぶっ潰せるな……という、そういう想像である。『次元刀』を振り回し、城壁を豆腐みたいにスパスパ切り刻み、大群の兵士を無双ゲーみたいにポンポン吹き飛ばす……。


「……しないと、思うぞ?」

「しっかり疑問形なのです」

「いや、しないしない! そう、大勢に迷惑をかけるようなことはしないよォ。迷惑かけても一人か二人で……」

「誰かには迷惑をかけると思っているのですね」


 『求むる者の振り子』を揺らしながら、三人で森を進む。


「しかしまあ、すでに迷惑はかけられているわけなのです。我々と、おそらくは攫われたのであろう、コルンさんにも。ですので、出来ればこの人数で終わらせて、仲直りして、城に戻るのです」

「……その通りすぎて何も言えないねェ。これ以上は誰にも迷惑をかけないように、急いで……そうだ! ラティーシャちゃん、先に飛んで、探して来てくれない?」

「最初に迎えに来たのがボクだったら、ファビさんがどう思うか、ちょっと考えてみて欲しいのです。……とはいえ、そうですね。ケンゾーさんだけなら、後ろに乗せて飛べますので、テシ子が問題なければ、二人で先行しましょう」

「問題あろうはずがございません。お二人の良きように扱ってくださいませ」


 ということなので、パワードスーツを着たテシ子には追いかけて貰うことにして、俺とラティーシャちゃんは空へ。

 ものすごい速度で、振り子の指す方向へと飛ぶ。超怖い。

 だが、さすがの速度である。ものの数分で、


「見えました」


 と、ラティーシャちゃんが言った。

 俺にも見えた。円形に拓かれた広場。野営のための焚き火。

 ほっとしたのも束の間、広場にいる人影が、何か太い物を担ぎあげ、ものすごい勢いでぶん投げたのだ。こちらに向かって。

 ラティーシャちゃんが即応で回避する。俺達のすぐそばを、風を切って通り抜けたソレは――


「ま、丸太!? いや、投げ槍か!?」


 ――極太の、ティリクの森の巨樹から作ったと思しき木製の槍だった。



・ブクマ

・感想

・下の☆☆☆☆☆で評価

・レビュー

・Xで読了ツイート


等々をしていただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ