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親友の弟で姉の親友のわたしたち  作者: りなる あい
第二章:理想の恋と、本当のやすらぎ

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2-7. バレバレだよ、それ

(✳︎思輝視点)


 チャイムがなって急いで玄関へ向かう。扉を開けると、待ち望んでいた人の姿があった。


「こんばんは。お邪魔します。あれ?ちなつは?」


 肌触りのよさそうなふわふわのマフラーを巻いて、防寒バッチリなのに寒そうに立っている綺夏がいた。


「こんばんは。今、ちなつ、材料の忘れ物買いに行ってます。入って待っててくださいって。」


「そっか、わたしに言ってくれたら買ってきたのに」


 ちなつは出かける前、材料が売ってないかもしれないから、数件はしごして時間がかかるかもと言っていた。俺はそれを聞いた瞬間、速攻でシャワーを浴びた。綺夏と二人きりで話せるチャンス!お風呂に入ってる間、一人で綺夏を待たせてる時間が惜しすぎる!綺夏が到着したのが、ちょうどシャワーを上がった後でよかった。ナイスタイミング!って自分が誇らしい気持ちになりながら、リビングに案内した。


 ソファに座った綺夏はふぅーっと息を吐き、体の力がほどけていくようだった。最近、気を抜けなかったのか…?そんなことが頭をよぎった。


「剣さん、ご飯食べました?俺、今から食べますけど、よかったら一緒に食べますか?」


 時間も時間だから、多分食べてるだろうけど聞いてみた。


「ありがとう。ご飯食べてきたから大丈夫だよ」


 俺の方を向いて、優しい声が返ってきた。ご飯を食べるかどうかが大事なんじゃなくて、食べる?って聞いてみることが大事だよな。俺は綺夏のこと、思ってるよ、気にかけてるよって伝える一つだと思うから…


 合掌をしてご飯を食べ始めて、やっぱりさっきの違和感が気になったから聞いてみた。


「俺の勘違いかもしれないんですけど…剣さん、少し疲れてますか?」


「そんな風に見える?」


「疲れてるというより、何となく元気がない感じがして。俺の勘違いかもしれないですけど」


「うんうん…勘違いじゃないと思う。今日、ちなつとチョコレート作るのも、そのあと話を聞いてもらってゆっくりする目的もあって集まったから」


「そうだったんですね。最近、何かあったんですか?」


「うーん…なんか、ちょっと休みたいかもって感じなんだよね」


「そっか…そんな時は休んだらいいですね。ちなつで休めるのかはわかんないですけど」


 俺が苦笑いをすると、綺夏も同じように笑っていた。きっと思ってること、一緒だよな。


「ちなつもわたしを見て、ゆっくりしよって言ってくれたの。こんな時に、もっと頑張れじゃなくて一緒に休もうって言ってくれるのって有り難いよね」


「そうですね。寄り添ってもらうのいいですよね。最近、頑張らないといけないことでもあったんですか?」


「今まで頑張り過ぎてたから、今はスピードを緩めようかな?って思ってるだけだよ。やっぱり、自分のタイミングとスピードで進むのがいいのかな?って」


「そんなに色々頑張ってたんですね。そんな時期もありますよね。でも、休みたいって自分の思いに気づいて、そうさせてあげてるの、いいと思います。自分を大切にできてるってことですから」


 誰とのことって言っていないけれど、きっと彼氏のことだろうな…綺夏って恋愛の調子がまんま出るから、わかりやすいんだよな。

 でも、今回は違うなって思ったのは、自分の気持ちを大切にし始めてるってこと。多分、これまでの綺夏は相手に流されていたと思う。自分が悪いんだって、相手を優先して相手に合わせてた。今は自分の中に起きる違和感に気づいて、自分のことを大切にしようって行動できてる。


 綺夏…すごい進歩だ!俺はそのことが伝わるように、届くように、そんな思いで言葉を紡いだ。


 そのあとは、しんみりしないように、俺はご飯を思いっきり頬張った。


「ただいまー!綺夏、お待たせ!アーモンドプードル買うの忘れてさ…しかも近くのお店になくて3件はしごしてきた〜」


「わたしに言ってくれたら買ってきたのに!」


「いや〜気づいたのがギリギリだったし、どこで買えるかわからなかったからさ。でも、買えてよかった!」


「ちなつは何を作るの?じゃあ、キッチンお借りします。」


 綺夏とちなつは台所へ向かった。綺夏は、家に上がった時とは確実に違う、明るい表情になっていた。

 よかった。軽いエネルギーになった。


 二人の楽しそうな声を聞きながら、俺は箸を進めた。




【潜在意識の視点から紐解く『第2-7話の答え合わせ』】


①気遣い(出しているエネルギー)が現実を育む

「食べるかどうか?」ではなく、「あなたを気にかけている」という愛のエネルギーを出している思輝。潜在意識の世界では、自分が出したエネルギーがそのまま現実として返ってくると考えます。見返りを求めず純粋な関心を注ぐ思考が、彼女の心をひらく現実を引き寄せています。


②相手の変化を認める「信頼のエネルギー」

彼氏への愚痴に逃げず「自分の本音を大切にできている」と綺夏の成長に意識を向けた思輝。ネガティブな問題ではなく相手の素晴らしい変化(思考)を肯定してあげることが、彼女の波動を軽くし、二人の信頼関係を深めています!


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