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親友の弟で姉の親友のわたしたち  作者: りなる あい
第二章:

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2-5. やっと会えた

毎日投稿できなくてすみません。

夏休みを楽しんでいました。

これからまた、毎日投稿再開します!

(✳︎思輝視点)


 綺夏に会えたのは誕生日の前日か…誕生日の日に合宿が始まり、そのあとは大会に向けて怒涛の練習だった。いつもよりキツい練習で部活が終わるのも遅くて、体力がギリギリだった。動いたあとはタンパク質をすぐに取りたいし、寄り道せずにすぐに家に帰っていた。


 今日の部活はMTGだけだったけど、ひと泳ぎしてから、ふとこの本屋に立ち寄ろうと思った。こういう直感って大事だよな。実は、この本屋にはちょこちょこ来ている。

怪しまれない程度に…

 でも、来るタイミングが悪いからか、綺夏と会うことはほとんどなかった。ポップを描いていると聞いてから、本のポップを意識して読むようになった。これ、綺夏が描いたのかな?って思うと、とても面白かった。特に小説を読むのが好きだから、ポップを見てその小説を読んでみようかなって思うことも多々あった。


 新刊コーナーへ行くと、綺夏がポップを設置していた。やった!今日は綺夏の出勤日だ。自分が描いたポップを嬉しそうに置く姿が可愛い。


さて、俺に気づくかな?

あれ?意外と気づかない…?

まずい、そのまま行ってしまう…


「剣さんっ」


後ろから小さめの声で名前を呼んだ。


「あ、思輝くん!背の高いお客さんだなと思ってたら、思輝くんだった」


極上の笑顔で振り向く。まるでスローモーションの映像のように美しい。


「なんだかご機嫌ですね」


ハッピーオーラ全開な理由が無性に気になった。


「うん。最近、やる気に満ちてて。」


「剣さんって、ほんとわかりやすい人ですね」


俺はくすっと笑って、マフラーに顔を埋めた。


「そうかな?というか、そのマフラーあったかそうだね。外、寒かった?」


「いや、多分、俺の髪の毛が半乾きだから寒いのかも?」


 本屋へ行こうと直感してから、いても立ってもいられなくて半乾きで飛び出したなんて、言えないしな…


「そっか、部活で泳いできたんだね。半乾き、風邪ひかない?」


綺夏が一歩俺に近づき手を伸ばす。髪の毛、触ろうとしてるのか?


「ん」


猫になった気分だった。頭を撫でられるって、癒されるな…


「ねぇ、やっぱりこれ、風邪引くよ。いつもこんなことしてるの?」


綺夏ってこんなこと普通にできちゃう人なんだよな…


 自分にされると嬉しいけれど、これを他の男にもしてるのは気に食わない。でも、そんなことを考えてるって顔には出さないけどな。


「いや、いつもはちゃんと乾かしてますよ」


「そっか、じゃあ、今日は早く帰って乾かしてね?」


「はい、わかりました。剣さん、今日、バイト何時までなんですか?」


 早く家に帰って髪を乾かしなさいって言われてるから、綺夏を家まで送らせてはくれないと思うけど、一応聞いてみた。


「今日は19:00までだよ。」


「そっか、じゃあ、あと少しですね。だからご機嫌だったんですか?」


「今日、バイトが終わったらレイトショーを観に行くの。気になってる映画があって。」


「いいですね!なんの映画ですか?」


「綺夏っ、仕事お疲れ様」


後ろから声がして振り返る。


「あっ、まささん。」


「あと少しだよね?本読んで待ってるね」


「思輝くん、こちらまささん。彼氏なの」


大学生っぽい人だ。体もちゃんと鍛えてる感じがする。


「こんにちは。初めまして。剣さんの友人の弟の日向です。」


ここは無難に友人の弟だって伝えておこう。俺はよそ行きの笑顔を見せた。


「あ、君が日向思輝くんだね。綺夏からよく話を聞いてるよ。高校1年なのに、すごくしっかりしてるって」


綺夏はこの人に俺のことよく話してるのかよ…嬉しいけど、それって複雑じゃね?とも思った。


「いえいえ、ただの高校生です。じゃあ、俺、帰りますね。では」


空気を読んでカップルのために退散しよう。


「またね、思輝くん。髪、すぐに乾かすんだよ」


最後の言葉に、俺への気遣いの言葉が含まれていて、ちょっと嬉しい。たとえ、今、綺夏に彼氏がいても、まだ俺のことを思ってくれる心もあることに。

 俺、変な威嚇もしてないし、普通でいられたよな?まささんって人からも、嫌なエネルギーを感じなかった。


 後ろの方からかすかに声が聞こえる…


「綺夏って、友達の弟さんとすっごく仲良いんだね。」


「うん。付き合いが長いからかな?友達のちなつと会う時、思輝くんとも会うことがあったから…」



 いつもの俺の説明か。彼氏って紹介される未来が、早くきたらいいのに…俺は風邪をひかないように、冬の凍てつく風を感じながら家へと急いだ。



【潜在意識の視点から紐解く『第2-5話の答え合わせ』】


①「直感」に従う行動がチャンスを引き寄せる

ふと「立ち寄ろう」と思いつめた直感は、潜在意識からのナビゲーション。頭で損得を計算するよりふと感じた衝動に従うことで、思輝のように「会いたい現実」を見事に引き寄せられると言われています。


嫉妬ネガティブを打ち消す「愛の受け取り力」

彼氏の登場というショックな場面でも、過剰に威嚇せず、綺夏の小さな気遣い(優しさ)をまっすぐ受け取れた思輝。ネガティブに捉えず「愛された記憶」に意識を向けられるその心のあり方(思考)こそが、理想の未来を着々とオーダーしています!


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