ずっと生きていてほしい
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《溺愛とは、
むやみにかわいがること。盲目的にかわいがること、である。》
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【ある日の午後――王城・王妃の薔薇園でのお茶会】
「まあ、愛されていらっしゃるのね」
「いえ、少々困っておりますのよ」
「まあ、お聞かせくださいまし」
ギョエッ、ギョエーーッ。
地の底から響くような鳴き声がする。
「っ。王妃様、あれは?」
「それが、陛下から、贈られましたの、ドラゴンの幼生を」
「あらまあ、でも王妃様は、魔獣がお嫌いでしたでしょう?」
「そうなのよ。それが陛下が、永遠に生きていてほしいと仰って」
「ドラゴンを飼うと長生きできましたかしら?」
「まさか王妃様、東方の言い伝えの……幼生の心臓を、生きたまま」
「そこなのよ、公爵夫人。陛下は、私に食べてほしかったらしいのよ」
「それで陛下がお取り寄せを?」
「見た時は手のひらにのる大きさでしたから、命乞いをいたしましたの」
「まあ、さすが国母たる王妃様のご自愛」
「それが、まだひと月も経たないのに大きくなってしまって」
ギョエーーーーッ!
「どのくらい大きくなったのかしら」
「ピピッ、ピピちゃん」
バサッバサッ、ドウォン!
薔薇が踏み潰され、あたり一面に花びらが舞う。
「ピピちゃん、公爵夫人にご挨拶なさい」
ギャオーーーッツ!
「………」
そして公爵夫人は椅子から崩れ落ちた。
「あとは皆様のご想像にお任せいたしますわ。おほほほほ」
ギョエッ。
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