237 琥珀のプレゼント
部屋に戻るとコタツに入って二人でまったりする。
「琥珀、料理もケーキも美味しかったよ」
「えへへ、ありがとう」
「それにこうして祝って貰えたのも……誕生日を一緒に過ごせて嬉しいよ」
「私もだよ、あっくん」
そう言ってくっついてくる琥珀。
「あっくんの誕生日、久しぶりにお祝いできたよ」
「琥珀はずっと祝ってくれてたでしょ?」
「え?もしかして……知ってたのあっくん?」
「うん。ごめん気づくの遅くなって」
琥珀と俺があまり話さなくなってから、誕生日の日にポストにプレゼントが入ってたことがあった。琥珀だと直感で分かったが俺はそれをしまい込んでた。くだらない実にくだらないプライドとやらのせいだ。本当に吐き気がする。琥珀は陰ながらでも祝ってくれてたのにそれをスルーするとは。
「今年は祝えなかったから、来年はこれまでの分も琥珀の誕生日を祝わせて欲しい」
「……うん、楽しみにしておくね」
そう笑ってから琥珀は「でもね」と笑って言った。
「私ね、こうしてあっくんと一緒に誕生日を過ごせるだけで本当に幸せなんだ。夢みたいだって思うくらいに幸せなの。だからあっくんが居てくれれば傍で私を見ててくれればそれだけで嬉しい」
……天使だね。天使過ぎない?もう琥珀たん可愛すぎ!そんなぐちゃぐちゃな情緒とカオスな内心をなんとか鎮めてると、琥珀はコタツの近くに置いておいた俺へのプレゼントを俺に渡してきた。
「あっくん。誕生日おめでとう。これは私からのプレゼントだよ」
「ありがとう。空けてもいい?」
「……うん。いいよ」
照れる琥珀を愛でつつ開けると、中身はシャープペンだった。あまり格式ばったカッコイイ系ではなく少し可愛い系のやつ。
「これもしかして琥珀とお揃いのやつ?」
「うん。悩んだんだけど、あっくんに私と……同じの使って欲しいなぁ……なんて……えへへ」
……か わ い す ぎ か よー!!!!!!!あぁぁぁ!!!!!!!!なんなの可愛いの塊なのかよ進化系なのかよ琥珀ー!!!!!!大好きだぞー!!!!!!そんなカオスな内心はともかくとして。プレゼントのシャープペンは琥珀が愛用してるシャープペンの柄というか色違いのやつだ。お揃いで使いたいなんて……可愛すぎ!
「ありがとう。琥珀とお揃いで嬉しいよ。大切にするね」
「……うん。えへへ」
そう言って嬉しそうに寄ってくる琥珀をなんとか理性を制して優しく抱き寄せてイチャイチャする。これまで貰ったプレゼントで一番嬉しいを悠々と越えてもはやオンリーワンとなった琥珀のこのシャープペン。大切にしよう。そしてこの小さくて可愛い恋人も大切にして必ず守ろう。そんな素敵な誕生日でした。生まれてから一番嬉しい誕生日になったよ。本当にありがとう琥珀。大好きだよ。




