238 好きが溢れる
素敵な誕生日から一夜明けて。朝の新聞配達を終えてからシャワーを浴びてベッドに潜り込む前に俺は机の上に置いてある昨日の琥珀からのプレゼントのシャープペンを眺める。いつまでだって見てられるが、タイミングを逃すわけにいかないのが残念。引いても引かなくても天国とかここが楽園かと思いながら琥珀の隣にするりと戻る。
「ん……あっきゅん、おはよう……ちゅ」
少し舌っ足らずになりながら天使はそうして日課のように俺の頬と唇の間……ではなく僅かに唇の方に大胆にも寄ると限りなく唇に近いキスをそっとして、照れたように笑って朝ごはんの手伝いに向かった。俺?はい、お察しの通り既に悶死してます。なんなの?可愛いの源泉なの?俺は満たされすぎて爆発寸前なのですよ琥珀たそ!そんなアホなことを思いながら余韻に浸っていると、あっという間に朝食の時間になったらしい。戻っきた琥珀が俺を起こそうとする。
「あっくん、朝だよ〜」
いつもならそこまで抵抗はしない。でも誕生日後なので甘えたくなる。
「うぅん……あと少し……」
「もう、早く起きないと……い、イタズラしちゃうぞ〜……なんて……あはは……はぅ……」
是非お願いします!大盛りで!そんな気持ちを抑えて「それしてくれたら起きるねー」と返すと、琥珀は少し照れながら……かぷりと俺の耳を甘噛みした!うひゃーはー!これはいいなぁ!めちゃくちゃいい!琥珀の口の中めちゃくちゃ生暖かくて最高!そんな変態的なことも思いながらイタズラを満喫する。
「はむはむ……起きないと食べちゃうぞ〜……はむはむ……」
照れながらこれやってるんですよ?可愛すぎません?もうさ俺だけの世界遺産にしちゃおうか。そう思いながらしばらく堪能して普通に起き上がる。
「おはよう琥珀」
「お、おはよう……あっくん……はわぅ……わ、私先行ってるね!」
そう言って照れて出ていく琥珀が初!いいね素晴らしいなぁと見守ってから起きて支度をする。ふと、そういえば母さんから琥珀の『誕生日ソング入のボイスレコーダー』と『琥珀の誕生日ケーキ舞台裏写真〜琥珀ズメモリアル〜』を貰ってたことを思い出してまずはボイスレコーダーを聞く。あかん、これ中毒性半端ないな。PCに取り込んで音楽プレイヤーに入れて琥珀の居ない時間過ごすときに使うか。
そして写真もいつまでも見れるがクリームのついた琥珀の写真が尊すぎた。最後に貰ったシャーペンをまた眺めて満足して朝食へ。もうさ、昨日が世界一すぎて余韻がやばいね。そんなことを思いながら琥珀と朝食を楽しむのだった。素敵です琥珀たそ!




