表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去に戻れたので、いじめで自殺した幼なじみを助けて溺愛します  作者: yui/サウスのサウス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

235/243

230 誕生日当日

その日は朝から琥珀がめちゃくちゃ張り切っていた。可愛いなぁと思いながら何かあっただろうかと思いながら琥珀と学校に登校する。天気は比較的悪くないが流石に冷え込んできてる。手袋などの防寒着が助かるくらいにはなってきてるなぁと思いながら琥珀と手を繋いで琥珀をクラスまで送ってから俺も自分のクラスに向かう。


「暁斗、ほらよ」


教室に入ると、川藤がカバンから何を取り出して俺の机に置く。菓子パンか。


「残飯なら間に合ってるんだが」

「ちっげーよ!プレゼントだよプレゼント!分かれよ誕生日だろ!」

「ああ、そういう事ね」


誕生日と聞いてふとそういえば今日は俺の誕生日だったと思い出す。11月20日という覚えやすいようなそうでもないような絶妙なラインのそれだが、俺はすっぽりと意識の外にあった。


「お前、昔っから本当に誕生日にドライだよなー。プレゼントしがいがないぜ」

「言うて菓子パンがプレゼントって今日日聞かないけど」


むしろ去年よりもグレード下がってね?


「普通誕生日つったらプレゼントだー!って強請ったりするもんだろ?母ちゃんにめっちゃ交渉して土下座なしでゲーム機買って貰ったりとかさー」

「土下座してまでは欲しくないからなぁ」


別に誕生日を祝われるのは悪い気はしない。普通に嬉しいし、他の人の誕生日は俺もそれなりに祝う。琥珀の誕生日が今も昔も一番頑張ってたかな?まあ、それでも俺自身は自分の誕生日って何故かあまり執着みたいなものが湧かないんだよね。祝われて『そういえば今日だったな』となる感じ。


「あれだろ?『誕生日忘れてる俺カッケー!』みたいな感じ?」

「いやぁ、誕生日忘れてカッコイイか?むしろアホな子だろそれ」

「つまりお前はアホだと」

「まあな」


否定はせん。琥珀のことで特にそう思う。とはいえだ。目の前のアホには言われたくない。


「時に川藤よ。今年のお前の誕生日俺は何を渡したか覚えてるか?」

「なんかくれたっけ?」

「おいおい、覚えてないのか。プレゼントしがいのないやつだな」


まあ、俺も琥珀とのイチャイチャでこいつにプレゼント渡したかどうかさえ覚えてないが、多分渡したはず。


「とりあえず来年のプレゼントは決まったよ」

「お、いいのくれるのか?」

「ああ。川藤が大好きな脱ぎたてをな」

「脱ぎたて……ごくり」


そう生唾を飲む川藤に俺は頷いて言ってやった。


「ああ……脱ぎたてのセミのぬけがらの詰め合わせだ」

「いらねーよ!あれか!セミだけにセミヌードって事か!」


うまくねーよ、アホ。そんな訳で嬉しくないプレゼントからの誕生日スタートだった。でもお陰で琥珀が張り切ってた訳はわかった。帰ってからが楽しみだな。柄にもなく誕生日にワクワクしてる俺だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ