225 祖父母からの贈り物
家に帰ると大量のダンボールが積まれていた。
「あっくん、これなんだろうね」
「多分だけどお祖父ちゃんからの贈り物……かな?」
「お祖父様から?」
「ほら、この前に柿贈られてきたでしょ?」
「あったね〜」
あの時はダンボール二つだったが、この時期にこれだけ積まれてるとなると中身は一つだろう。開けてみるとやはり入っていたのはみかんだった。
「みかんだね〜」
「昔、俺が好きだって言ってから毎年贈ってくれてるんだよ」
一時期止んだけど、それでもまた何故か再開してるのは何かあったのだろうか?向こうに行く時聞くの忘れるからなぁ。
「お祖父様、本当に色々作ってるね」
「食うに困らないほど稼いでるけどこの辺は趣味みたいなものだからね」
その辺は割と尊敬してるよ。あと剣道上手いのとか。
「あれ?そっちは琥珀宛だね」
「あ、本当だ」
差出人は……祖母か。
「お祖母様、本当に贈ってくれたんだ」
琥珀は中身を見て微笑む。そういえばやり取りしてるって聞いたな。
「中身は何かな?」
「こ、これはあっくんにはないしょ〜」
えへへと、そう言って可愛らしく隠すが、何せ可愛い愛しの人は天然だから隠しても少し見えちゃてるんだよね。着物や帯っぽいものが見えたけど、後は……着付けの本?着物とかの練習用だろうか。琥珀の着物はめちゃくちゃ楽しみだから期待しておこう。
「内緒なら仕方ないね」
「今度きちんと出来たら話すね」
「楽しみにしておくよ」
そう言って嬉しそうにてこてこ部屋に歩いてく琥珀。可愛いのぅ。
「ん?」
ふと見ると大量のみかんの中に三つほど別の箱のものがあった。宛名は……一つは同じだから野菜とかだろうか。残りは俺宛と父さん宛。父さん宛は祖父からの憂さ晴らしだろうか?たまにあるけど父さん不憫よね。娘婿ならではなのかもだが、俺も琥珀との娘ならそうなるかもしれない。さて、俺宛のやつを開けてみる。
「なるほどね。流石、お祖母ちゃん」
中身は祖父半分、祖母半分というところだろうか。祖父からは武術の指南書のようなものとメモが。この辺は前に似たようなのが贈られてきたので続きだろうか。祖母からは着物の簡単な気付け方のコツを書いたノートやその他ちょっとした琥珀のフォローになりそうなタメになる事が書かれてるみたいだ。助かるなぁ。
「琥珀にお礼のメールお願いしておこう」
それとなく「よしなに」とでも書けば伝わるだろう。あの祖母だし。そう思いながら大量のみかんの消費が大変そうだと思うのだった。まあ、みんな食べるよね。




