222 猫パジャマ
風呂から出て居間に行くと、何故か父さんが消えてて母さんが琥珀に猫パジャマを着させていた。風呂上がり早々に思わず膝が砕けそうになる程の可愛いを浴びせられたが……よく耐えた俺の膝!
「あら、お風呂どうだったの?」
「新しい入浴良さそうだね」
「でしょ!琥珀ちゃんが選んでくれたのよ〜」
「そうなんだね。ありがとう琥珀」
そう言うと恥ずかしそうに母さんの影に隠れる琥珀。
「ほらほら、暁斗にも見せないと」
「うぅ……あっくん、笑わない……?」
「笑わないよ」
そう言うと琥珀は母さんの影から出てきた。所謂動物パジャマというものだろうか。猫のやつで琥珀にめちゃくちゃ似合っていた。
「うん、可愛いよ。琥珀の可愛さに猫がプラスさせていいね」
「でしょ!」
「それ、母さんが買ってきたの?」
「そうよ。似合う気がして」
息子よりも義娘を可愛がってくれて助かります。そう思いながら琥珀に近づくとよしよしと頭を撫でる。
「に……」
「に?」
「み……にゃ……にゃあ……なんて……」
ふむ。なるほどなるほど。
「ゴロゴロ」
「……みゃん」
何この可愛い生き物。そうか、さっき風呂に入ってた時に感じた俺の琥珀レーダーの反応はこれかと納得する。なんか琥珀が照れたような気配を感じてたんだよね。そう思いながらそっと顎下を撫でると「んぁ……にゃん……」と艶っぽい声の後に猫になった。あかん……これダメなやつだ……絶対、琥珀可愛くて我慢できなくなるやつ。
いつの間にか母さんが姿を消す。俺には『あとは若いふたりでごゆっくり〜』と消えたと認識。
「可愛いなぁ。俺の部屋に連れてこうかな」
そう言うとそっと琥珀をお姫様抱っこする。ふわりと軽い琥珀が俺の腕の中に収まり「はわわ……はぅ……」と照れる琥珀を自室へ連れてく。
「ずっと一緒だよ。幸せにするね」
ベッドに下ろしてそう微笑むと照れて布団に潜ってしまう。可愛い子猫ちゃんめ!そう思いながら猫プレイでしばしイチャイチャ。母さんめ、たまにはまともなものも買ってくるものだ。そう思いながらこの日からたまに琥珀がこのパジャマを着ることがあり、その日はこんな茶番とイチャイチャプレイをするのだが……満更でもなさそうな琥珀たん可愛すぎでは?天使いや、俺だけの子猫ちゃんだな。それにしても猫の真似とか恥ずかしいだろうにわざとやるのか琥珀たんそっちの気質ある感じ?分かっててもそう思うけど、何だかんだ琥珀は俺にそうして可愛がられるのが好きなのだろうと思った。大人になってからが楽しみなる素質の持ち主だなぁ、琥珀は。そこも大好きだよ。




