203 テストの結果
二学期の中間テストの結果が出た。今回も上位の成績の生徒は張り出されてしまう。
1位 6組 今泉暁斗 495点
2位 2組 浪川黒華 478点
ケアレスミスがあったが、前回の期末テストと似たりよったりの点数になる俺と浪川。名前が並んでるのを見るのはなんかあんまり良い気はしないが、そんな理由で点数を落とすわけにもいかないので仕方ない。そんな事よりもだ。琥珀は今回のテスト、総合点が少し上がった。
「えへへ〜。今回は少し自信あったんだ」
前回の期末が総合で360点くらいだったのだが、今回は380まで上がった。かなりの快挙に俺は大喜び。浪川も「頑張ったね、琥珀」と珍しく嬉しそうにしてたくらいだ。
「二人みたいには無理だけど、あっくんと黒華ちゃんが教えてくれたから上がったんだよ」
そう琥珀は謙虚にお礼を言うが俺が琥珀に勉強を教えるのは当たり前だし、浪川だって空いてる時間に好きに付き合った結果だから全て琥珀の結果だ。
「本当によく頑張ったね、琥珀」
「えへへ、ありがとうあっくん」
この笑みには本当に俺は弱いんだよなぁ。そしてクラスでさっき喚いたアホにもこのくらい頑張れと言いたい。「また下がった……母ちゃんに次も低かったら小遣い減らすって脅されてたのにぃー!」とか抜かしてたが自業自得だろうに。まあ、部活が忙しいは理由なはなるが、琥珀も書道部と料理部の掛け持ちで頑張ってるし反論はなしということで。そんなアホは忘れるとしてだ。
「あのね、あっくん、黒華ちゃん」
「分かってるよ」
「予定開けてあるわよ」
そう言うと嬉しそうに微笑む琥珀。中間テストが終わったら俺とはデート、浪川とは遊びに行くと約束してたのでそれだ。テストも琥珀はかなり良い点数だったし息抜きも必要。浪川と遊びに行くのは少し……ほんの少し俺の独占欲が疼くが、そんなものより琥珀の気持ちが最優先。これに嫉妬しても仕方ないし。デートや家では独り占め出来るとなんとか落ち着く。
器小さいよね、俺。でも好きな人に寛容になるのだからそれくらいは普通だと思う。でも決してそれらで琥珀を困らせないのは絶対条件。相手に負担をかけてまで気持ちを強要する気はないし、琥珀の幸せや喜びこそが俺の生きる糧。まあ、その過程で琥珀とイチャイチャできればそれでいい。幸せにするっていうのは琥珀の心を含めた全てだ。だからこそ、友人として浪川は必要だと許容する。
その代わり、二人きりの時は存分に楽しむ。クソ面倒なクソ重い男だろうとその程度は常識だよね。それに何よりみたいのは琥珀の笑顔だ。そのためならなんだってするしなんだって受け入れよう。NTRとは無理かもだけど。琥珀は誰にも渡さん!俺のもんだ!




