194 思春期のあれこれも
父さんと話して部屋に戻ると、琥珀は俺のベッドで恥ずかしそうに悶える。
「はぅ……変なこと言っちゃったよぅ……」
可愛いので見守りたいけど、放っておくほど鬼畜でもないのでそっと隣に座る。
「大丈夫だよ。父さんは変な誤解しないから」
「そ、そうだよね」
「母さんは色々教えてくるかもだけど」
あれこそ煩悩の塊だし。
「うぅ……あっくん。こんな、え……えっちな私……嫌い……?」
大好きです。超愛してます。世界一です。即答したいけどなんとか堪えて俺は琥珀の頭を優しく撫でて言った。
「どんな琥珀でも俺は好きだよ。それに琥珀だけじゃなくて俺もそうだから」
「あっくんも……?」
「俺も思春期で大人のイチャイチャに興味はあるんだよ。でもそれは琥珀だからそう思うんだ。他の関係ない女の子じゃそんな感情は微塵もわかないし、琥珀が特別だから好きだからそうなるんだ」
種を残す生存本能なんてチープな言い方はなしだ。欲望には素直に。それをし過ぎると生きていけないけど好きな人相手に感情が昂るのは当たり前だ。
「琥珀は俺以外の人にエッチなこと考える?」
「ないよ。あっくんだけ」
「でしょ?そういうのはこれから先一緒に覚えていこう。最初は分からないことも多いし色々失敗もすると思う。でも一つだけ確かなことがあるよ」
そっと俺は琥珀の頬にキスをして言った。
「俺がどんな琥珀を見てもこの大好きって気持ちが変わらないってこと」
「あっくん……」
「琥珀がどんな姿を見せても何をしても、俺琥珀のことを好きでいるよ。間違いそうなら止めるし、必要ならしたくないけど喧嘩だってするよ。だから琥珀は安心して俺に甘えてよ。俺にもっと琥珀を教えて欲しい」
「私も……私もどんなあっくんでも好き。絶対変わらない」
「ありがとう、琥珀」
「ん……えへへ……」
そっと今度は琥珀から頬にキスをしてきた。琥珀からの頬へのキスでかなり内心乱舞したけど、なんとかクールなあっくんでいるために務めて冷静に、そして優しく。
「これから色々一緒に体験してこう。それで大人になっても……俺のそばにいてよ琥珀」
「うん……大好きだよ、あっくん」
永遠なんてないのかもしれない。俺はどうしようもない度し難いクズなのも変わらない。それでも琥珀だけは必ず守る。この誓いと琥珀を好きな気持ちだけは絶対変わらない。大好きで心から愛してて幸せになって欲しい人。今度こそ……必ず君を守るから。それにしても琥珀の口から色々と聞かされると年頃の琥珀大好きな少年としては悶々するものだなぁ。可愛いは罪だよ。琥珀がルールだからセーフかな。




