188 琥珀の展示②
「その……好きな文字選んでいいって聞いたからつい……」
そう供述するのは俺の心を掻き回す俺の天使の琥珀たん。
「純愛」
「いい言葉だなぁって……あはは」
「束縛」
「その……魔が差して……えへへ」
「愛して」
「はぅ……もう許してぇ……」
許しますとも。怒ってすらないし。
「琥珀が望むならもっと愛して束縛するよ。琥珀も束縛していいよ」
「重くない……?嫌にならない……?私、あっくん一人占めするよ?いいの……?」
「勿論。いくらでもしてよ」
むしろ望むところだよ!
そんな感じでお互いに共通認識が更に深まった。琥珀たんは策士だね。意図してないだろうけど俺は更に琥珀を好きになったよ。
そんな訳で次に向かったのは料理部。料理部は何か作る体験とか出来ればいいのに、そういうのも禁止らしいのでオリジナルレシピやおすすめレシピ、あとは日頃の活動の報告みたいなものもあるらしい。
「琥珀ちゃん?ああ、彼氏と来たんだ」
「先輩、お疲れ様です」
「彼氏くん久しぶりー」
見覚えのある先輩に頭を下げる。あまり仲良くなっても琥珀が嫉妬するしこのくらいの距離感が丁度いいよね。
「琥珀ちゃんのなら向こうだよー」
「ありがとうございます」
ニマニマしてるのが気になるけど、俺の琥珀センサーもその方向を指してるのでそちに足を運ぶ。すると、琥珀の名前のおすすめレシピが乗っていた。
題名『彼氏に優しい料理』……悶絶するのを必死に表に出さない俺ってかなり演技力あるよね。そう冷静な部分がありつつも題名で既にパニックだった。なんなのこの可愛い題名。俺を……俺をどこまで虜にしたいのぉ!!!!!!好きだよ琥珀たそ!!!!!そんなカオスな内心など知る由もない琥珀は照れつつ説明してくれた。
「そ、その。本当にこれも好きなのいいって聞いて、だったらあっくんの健康に良くて美味しいのないかなぁって……探して……はぅ……」
最後はゴニョゴニョだったが全て理解。うん、これでわざとじゃないんだから本当に琥珀は凄すぎる。
「美味しそうだね。今度作って欲しいな」
「……!うん、勿論だよ!えへへ」
嬉しそうに寄ってくる琥珀。ちょんと手が当たって手を繋ぎたいサインかと思ってとっさに恋人繋ぎしてしまう。それを見て沸き立つギャラリー(料理部の先輩達(何故か増えた))と、恥ずかしそうにしつつも嬉しそうにはにかむ琥珀。もう可愛さで俺はどうにかなりそうだよジュリエット。いやジュリエットはダメだな。バッドエンドにしたくないし。でもそれくらい魅力的なうちの彼女可愛すぎません?もっとイチャイチャしたくなるよ!いつもしてるけどね!最高の展示がそこにあったのでした。琥珀たそスゴすぎだよ。




