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ウェルヴィーア~邪神と戦えと異世界に放り込まれたオレ(♀)の苦労話をしようか  作者: タカハシあん


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114 無事帰還

 無事、我が家へ帰還した。バトルガールは抜かして、な。


 どうも魔物溢れのような感じだったので、傭兵会館に通報しといた。きっと銃の試し撃ちをすることだろう。また銃の有用性を理解してくれることだろう。頬が緩みそうだぜい。


 ってまあ、喜んでもいられない。弾を創る製造器を創らねばならんな。もう、アイテム工房に余裕もなしよ。


 アイテム工房の創造の枠を一つ止めて弾製造器を創る。


 最初の一台は大量に魔力を消費するが、十個二十個と創れば魔力消費量は抑えられ、百台も創れば最初の一台の四分の一の魔力消費で創られる。熟練度万歳である。


 と言うことを帰路中にやってました。


「リン、お帰り」


 家の前には、ねーちゃんやミューリー、ばーちゃんがいた。まあ、オレの周りにはお子様たちがいるんだけどね。


「ただいま。なにかあった?」


「バカが何人か来たけど、オバチャン連中にボコられて肥やしになったよ」


 つまり平和だったってことね。よきかなよきかな。


「そっちはいろいろあったみたいね」


 背後にいるマルレインおねーさんや職人連中に目を向けて呆れるねーちゃん。オレ、頑張ったんだから褒めて欲しいです。


「こっちマルレインおねーさん。グランディール傭兵団で雇った。そっちは宿舎とか建ててもらうベルホンの職人。襲わないでね。バカなことしたらいいけど」


 カーゴン商会から注意はされているだろうが、全員が理解しているかはわからない。ここでバカやるなら極刑を与えてやるさ。


「わかった。バカやったら殺る」


 うちのねーちゃん、殺ると言ったら殺るタイプだからね、と職人連中に目を向けた。


「お前ら、バカなことすんなよ」


 職人の代表のナイグルってじーさんで、家造りの職人だ。


「宿舎造りは任せる。川向こうに造って」


 川向こうは原野であるが、傭兵団に入ってない者に仕事として開墾させていた。


 まあ、傭兵として使えない者らにやらしているのでそれほど開墾はされてないが、宿舎を建てるには充分のはず。ダメならじーちゃんの力を使って人を集めるまでさ。


「ああ、わかった。井戸は使わしてもらっていいか?」


 あ、水な。それは考えがいたらなかったわ。失敗失敗。


「使って。なるべく早く川の水を飲めるようにする」


「あいよ。それと、どうせなら橋も造ってはどうだ? あのボロい橋では増水したら流されるぞ」


 あ、ああ。そうだな。オレが渡るために作っただけのものだしな。ちなみに、獣人とかは濡れても平気なようで川を渡ってるよ。


「なら、お願い。丈夫に造って」


 資金はカーゴン商会持ち。オレとの繋がりを大事にするなら文句は言うまいて。


「任せておきな。カーゴン商会からはあんたの要望を聞けって言われてるからよ」


 そこまで大盤振る舞いとは。食い込む気満々やな。まあ、こちらとしても逃す気はないけどな!


 あちらはナイグルのじーさんに丸投げするとして、マルレインおねーさんの寝床を用意してやらんとな。


 と言ってもすぐには用意はできんので、しばらくは宿通いしてもらうんだけどね。


「すぐに宿にいく?」


 お菓子を与えてから宿通いをお願いしたら満面の笑みで了承してくれた食いしん坊おねーさんに尋ねる。


「はい。他にも話を通すことがありますので」


「わかった。食事はうちで食べてもいいし、宿で食べてもいい。マルレインおねーさんに任せる」


 宿の費用は団持ち。好きにしたらいいよ。


「では、夜に来ます」


 食いしん坊おねーさんには万能偵察ポッドをつけるし、護身用の銃も持たせてある。傭兵会館で働いてたこともあり荒事にも長けている、らしい。なので、夜道は心配いりません。


 まとわりつかれているお子様と一緒に家へと入る。


 ……あ~、家の匂いだ……。


 普段は気にならないが、長いこと家を空けるとわかる家の匂い。生まれて七年。ここに住んで三年しか経ってないのに「帰って来た」と思わせてくれる。


 それがなにより嬉しくて、生きててよかったと思わせてくれるぜ。


「ねー。お土産は?」


「お土産お土産!」


 そんなものねーよ。と言いたいが、ねーちゃんまで期待の籠った目で見られると口から出すことはできない。


 それに、この疲れを癒すために甘いものが食べたい。なので、奮発してショートケーキを特大ホールで出す。まあ、直径四十センチくらいのを創れば間に合うだろう。いや、無理か?


「なにこれ!?」


「美味しそう!」


「ミューリーねー。分けて」


 公平にて公正に分けられるのはミューリーねーちゃんしかいない。ってまあ、文句を言われるのが嫌なのでお願いします!


「はいはい、しょうがないわね~」


 なんかおねーさん感が増大した感じがするが、平和な家庭を維持するならこう言うタイプが一番だ。いや、適当に言ってます!


 公平にて公正に分けられたショートケーキを皆でいただきます。


 女に生まれて嫌なことが多々あるが、甘いものを美味しいと感じるのだけはよかったと思えるぜ。


 あ~ショートケーキが美味しいでござる~!


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― 新着の感想 ―
[一言] 肥やしになった(物理)ですね( ˘ω˘ )
[一言] >「バカが何人か来たけど、オバチャン連中にボコられて肥やしになったよ」 最恐傭兵部隊オバチャーンズに手を出すとは…合掌。
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