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校内No.1の清楚な副会長は、放課後だけ僕の足元に跪く。  作者: 毬藻 闇雪
第二章 境界線の欠落、放課後の戯れ
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密室



「明日香、俺にどうして欲しいの?」


 濡れそぼった吉野さんの目が、切なそうに僕を見上げている。

 二週間ぶりに二人きりになれた同好会の部室内で、内側から鍵を掛けて、二人で籠城していた。


 もう我慢できない吉野さんは、しきりにもぞもぞと下半身をくねらせ、本気で僕を挑発している……。


 吉野さんの血が滲んだような艶かしい唇から、甘い吐息が漏れる。


「ひろくんの、好きにして……」


「だめだよ、恥ずかしいからって、逃げてるね。

 ちゃんと言葉にしなきゃ。

 明日香、言って。

 ほら、どうして欲しいの?」


「……いっぱい……触ってほしい」


「ん。ちゃんと言えたね。じゃ、まずは……」



 僕はシュルッ……と、ネクタイを外すと、吉野さんに目隠しをした。

 わざと少しだけずらして、僕の姿を見えるようにして。


 それから壁に掛けてあった、フェイクファーの手錠で椅子の四方に吉野さんの手足を拘束した。


 吉野さんは小さく息を吐きながら、既に小刻みに揺れていた。


 ――期待しているの?

 じゃあ、それをいっぱい、裏切らなきゃね。



 僕は口の端で笑って、吉野さんの足元に跪いた。


 下の制服をたくし上げ、開脚された脚の間に手を差し入れる。


 ――あっ……はんっ!


 不意に、吉野さんの大きな声が漏れた。


「どうしたの。まだ触ってもいないのに……すごいことになってるね」


 滴りそうなほど、じゅくじゅくに濡れた下着にふーっと息を吹きかける。


「あっ……」


 それだけでブルブルと身震いをした。


「……昨日は、したの?」

「……えっ?」

「毎晩、俺で抜いてるんでしょ。昨日は何回俺で抜いたのかな?」

「……いちどだけ」

「ホントに? 嘘ついても分かるよ。ちゃんと正直に言ってみて」

「ホント!」


 爪先で、下着の上からカリカリと擦る。


「やっ! ひろくんっ……そこ、ダメ……っ!」

「あれ。ダメなんて言っていいの? やめちゃうけど」


 僕は指を動かさず、ただそこを強く押した。


「んー」

「ここ? 触るのやめる?」

「やだっ……やめないで」


 頭を左右に振りながら、下唇を噛んでいる。

 思わず吸い付きたくなる。


「フッ。わがままだね……どっち? 続けるの、それとも……」

「……いじわるしないで。お願い……」



「……昨日は、何回オナったの?」

 再び、カリカリと爪先で上下にストロークさせながら、左手の指先で太腿を弄った。

「ああっ!」


 そしてすぐに手を止める。


「……えっ」

「嘘ついたでしょ」

「嘘じゃない……」

「本当のこと言って。2回?」

「う……ん」

「あれ? 明日香は……きっと2回じゃ足りないよね……3回?」

「よんかい!……です」


 答え終わる前に、吉野さんの一番敏感な花芯を、親指と人差し指で強く、摘んだ――。


「んあ……っ、はあ……っ!」


 吉野さんは両脚を硬直させ、ギューっと全身に力を込め、激しく身体を震わせると、下着の中に大量の水を迸らせた――。

 

「声、大きすぎない? 外に聞こえちゃったかも!」

 吉野さんはビクンビクンと脚を震わせていた。

「だ、だって……こんなの……!」


 二人の熱気が部室の空気を重く湿らせ、理性などとっくに溶け落ちていた。


 その時——。



 ガンッ!

 ガンガンガンガンッ!!


「おい、二人とも中にいるんだろー! 部室の鍵が開かないぞ!」

「開けろよ! 何隠れてんだよー!」

「無駄な抵抗はやめろ!」

「お前たちは完全に包囲されている!」


 扉の向こうから、ガタガタと乱暴に揺らす音が響く。

 神坂たちが集まってきたらしい。


「っ……、無視しよ……?」


 吉野さんが潤んだ目で僕を見つめ、恥ずかしそうに頷く。


「うん……聞こえないふりしよう」


 僕たちは外界の喧騒を遮断するように、さらに深く絡み合っていった。


 ドンッ!


 ドンドンドン!

 ドンドンドン!

 ドンドンドンドンドンドンドンッ!!


「おい、返事しろっ! 中で何をしておる!」

「もしかしてヤッてんのか!?」

「うらやまけしからん——じゃなくて風紀違反だぞー!」


 外からの激しいノックと騒ぎ声はどんどん大きくなり、扉が壊れそうな勢いだ。


 しかし、内側で高まる背徳感と熱量は、僕たちの理性を完全に麻痺させていた。


「ひろくん……もっと……強くして……っ!」

「明日香……っ」


 外で誰が叫ぼうが、もうどうでもよかった。

 僕たちは互いの体温と吐息だけに溺れ、まさにクライマックスを迎えようとしていた。


 そのとき——。


「あれー? 入れないのー?」


 霧山の声が、背後から降ってきた。


「へ? ……えっ?」


 僕たちが驚いて弾かれたように振り返ると、換気用につけられた、小窓から、ヒョイと顔を出した霧山が首を傾げていた。


「鍵が開かないから、こっちから入ったよ!」


「「……はっ!?」」


 拘束された吉野さんと僕が固まっていると、霧山は、「お邪魔しまーす」と言いながら、その小さな窓から、器用に室内に上半身をねじ込んできた。


「わあ、すごい熱気! 二人とも汗だくじゃん。何の儀式?」


「き、霧山ぁぁぁーーっ!! 見るな! 入ってくるな!!」


「えっ、なに、僕なにか邪魔しちゃった?」


 外の扉を叩く音と、雑技団並の霧山のせいで、濃厚だったはずのエロティックな空気は、一瞬で崩壊したのだった――。




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