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クロエ・リラ・シリウスの記録  作者: 白毬りりま


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08.魔女

 魔女。

 魔法を自在に操り、その力は時に天候を変えるとすら言われている。

 人間離れした寿命を持つとされていて、人間の魔法使いの女とは非同義。


 彼女たちの力を求め、四百年ほど前には魔女狩りと称して魔術すら使えない女が大勢処刑されている。




 *****




 街の子どもたちが『砂糖硝子の魔女』探しをやっていた。どうやら叶えて貰いたい願いがあるみたい。


 砂糖硝子の魔女はシルヴェ・ティティアに棲む魔女だけれど、街の何処に住んでいるのかは誰も知らない。

 でも街の何処かに店を構えていて、願いの叶う菓子を売っているのは本当のことのよう。


 わたくしも参加したかったけれど、相も変わらず次男に駄目だと言われた。

 次男曰く、わたくしが一緒だと護衛を連れて行くことになって、大勢で押しかけることになるだろうから魔女に迷惑だろうって。確かに、一理ある。


 それに今日は舞踏の講義があったから、ラウラからもやんわり止められた。

 わたくしが舞踏を苦手にしているから、お父様から絶対に講義から逃がさないように言い付けられているのですって。

 別に踊る予定なんてないのに。


 夕方子どもたちが報告に来てくれたのだけれど、結局魔女は見つからなかったらしい。

 願い事が何だったのか聞いたら、魔女のお菓子が見てみたかったのですって。

 あまりにも可愛らしい願い事だったから、代わりにわたくしのおやつを分けてあげた。



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