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07.十三歳の誕生日
我らが偉大なるご当主様からの今年の誕生日の贈り物は、釣り書きの山だった。
可笑しくない? わたくしはまだ十三になったばかりなのよ?
王都に足繫く通うような家の令嬢は生まれる前から婚約者がいたりするらしいのだけれど、少なくとも我が家はそういうところがないのではなかった?
よく見たら、ルーグィス家の次男も釣り書きに入っていた。
長男の分がなかったのは、来年結婚が決まっているからだと思う。だって他の面々も少なからずシリウス辺境伯家の血縁だったもの。
お父様がわたくしの血を遺すことに躍起になるのはわかる。
だってもう、ミラ・ブランシェに魔法使いは生まれて来ない。
メガミの娘の末裔である王家ですら、魔法の力を失ってもう何代にもなる。
その神秘は、もうその髪と瞳に彩として見られるくらい。
本当、わたくしが魔眼を持って生まれたのが、奇跡なのよ。
だからお父様は、王子たちと同年代であるはずのわたくしを王都には連れて行くことをしない。
わたくしは人よりちょっとだけ敏い令嬢。城の者と一部の街の人間だけが知っている。




