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クロエ・リラ・シリウスの記録  作者: 白毬りりま


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06.魔法の目

 魔法。

 この世界に満ちる、魔力と呼ばれる力で起こされる奇跡の総称。

 精霊や魔物が使用し、精霊が人間の生活圏で使用するものは精霊の気紛れとも呼ばれる。


 昔は人間にも使用者がいて魔法使いと呼ばれていたが、七百年前の大戦を境に使用者は激減。現在はごくごく稀に誕生するくらいである。


 魔法にはいくつか種類があり、例として魔法を宿す眼は、魔法の眼、あるいは魔眼と呼ばれる。




 *****




 次男が! あのルーグィス家の堅物次男が! 女と! 喋っていた!


 顔はよく見えなかったし、頭巾を被っていたから髪の色もわからなかったけれど、多分魔法の祝福を受けている人。

 だってわたくしのこの真実を見通す眼で見たのだもの。間違いない。


 政務室に用があったからそれとなく聞いてみたら、あからさまに舌打ちされた。由緒正しい辺境伯令嬢に対する態度として正直あり得ないのだけれど、これは次男のいい人とやらなのでは。


 何処の人なのか訊いたら、わたくしにはまだ早いと言われてしまった。

 次男の主君として、流石に結婚式には呼んでくれるわよね? ね?



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