05.ルーグィス家とルカード家
名門シリウス辺境伯家は、七百年続くだけあって分家も血族も大勢いる。
その筆頭として挙げられるのが、代々シリウス辺境伯領の政務官や武官を輩出しているルーグィス家とルカード家だ。
主君であるシリウス辺境伯家を支えつつ、時に血を交えながらも続いて来た二家は、次代でもその活躍を期待されている。
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また次男に怒られた。勝手に城の外に出るなって。
シリウス辺境伯家は他家と違って側近どころか平民とも気軽に接する仲ではあるのだけれど、それでも限度はあるって。
ラウラは結構融通が利くというか、わたくしが強く出れば何でも許してくれるのだけれど、次男は微塵も譲ってくれる気がない。
思えば長男も当主も頑固な気がする。あれはルーグィス家の気質なのかしら?
ルカード家はラウラの生家であることを抜きにしても、ルーグィス家より穏和な印象。
どちらも同じシリウス辺境伯家の分家なのに、何処でこうも変わってしまったのかしら。
ルーグィス家からは長男と次男が、ルカード家からはラウラがわたくしの側近になるのだと思う。
城の者は皆そう思っているし、ラウラたちもそれを前提に教育を受けたり仕事をしたりしている。
わたくしだけはまだ未成年だから仕事をしていないけれど、彼らに負けないようにこれからも励まなくちゃ。




