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29.ミラレーヌ王家
ミラレーヌ王家。
ミラ・ブランシェ王国を治める、王の一族。
メガミの娘であり初代国王である女王アディラが祖とされて、彼女と同じ金の髪と太陽石の瞳を持つ者が生まれる。
脈々と繋がれた血に宿る魔法の力は、もう残っていない。
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誕生日でもないのに釣り書きが届いた。
しかもよりにもよってミラレーヌから。相手は当代の第三王子らしい。
確か近隣に女系の国があるのだから、そこに婿に出せばいいのに。
どうしてよりにもよって隣国と物理的に断絶しているシリウス辺境伯家に話を持って来るのかしら。
このままだとわたくしが行き遅れてしまうのではみたいなこと書いてあったけれど、わたくしはまだ未成年なのですけれど?
お宅の息子さん、次男よりも四つも上ではなかったかしら?
そもそもわたくし、嫁に行かないから行き遅れるだなんてことないし。貰い損ねることはあるかもしれないけれど。
釣り書きを送り返そうとしたら、流石に失礼だと次男が庭で燃やしていた。あとで畑の肥料にするらしい。
それ、畑が汚染されないかしら?




