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52 凪
よろしくお願いします。
再び、パステルナークと四人が王都へ辿り着いた。
王都は静かに暗い霧に包まれているようであった。
王都は今、王の死により喪に服されていた。
「間に合いませんでしたね」
ベディエが静かに言う。
「仕方ありません」
答えてエリオットが言う。
「次の王が、王座に着座する前に、事を起こさなければならない」
パステルナークが言う。
「妖魔共は襲い掛かってくるかしら」
ブランシュが言うが、心配ではなく揺るがない何かを秘めて言う。
「来るなら来ればいいわ。でも来ない。城にはポーとキンモだけだもの。でも、小さな妖力を感じるの」
イズー、いつもの調子で喋るが、強い念通力で城の中を見ている。
「行きますよ」
パステルナークが再び指揮をとる。
ネルーダの風の者達は、パステルナーク達に追いつこうとしている妖魔共を追撃している。
モロア、オルダン、カエルダン達の必死の抵抗が感じられる。
その間にポーを打ち取りたい。
それはパステルナークとエリオットの同じ思い。
王子と二人の王女に、その考えはない。
三人は自信に満ち溢れている。
ポーを仕留める、間違いなく。
パステルナークと四人達は、静かに歩を進める。
パステルナーク達に焦りは見られない。
今度こそ必ずポーを打つ。
目の前にある城へと静かに歩を進める。
ありがとうございました。




