36 報告
よろしくお願いします。
王は笑顔でブランジャンを招き入れる。
ブランジャンは王の前で跪き、頭を垂れる。
「王へ、ご報告の儀ありまして、謁見を願いました」
「構わぬ、其方と私の間柄だ。頭をあげて、なんなりと申すが良い」
「は、しからば」
暫く物思いに耽るよな姿勢をとり、上目遣いに王を見上げてから、ブランジャンは嘆きの色を添えて王へ進言した。
「フロサンの街が何者かによって破壊されたとの報告を受けました」
「なんと」
「少人数との報告でありますが故に、破壊工作に手慣れた者どもと思われます」
「何故、フロサンが狙われたのだ」
「恐らく、此の国の栄華繁栄を妬んだ国からの少数部隊かと」
「なんと・・・、想定しておくべきであったか」
「如何いたしましょうか」
「直ぐに、街の再生を行い、商人達を安心させよう」
「賊どもは如何いたしましょう」
「直ぐに手配を、厳しく取り計らえ。抵抗すれば切り捨てても良い、国外に逃すでない」
「畏まりました、しかし賊どもはかなりの手練れ、特別部隊の編成が必要であるかと思われますが」
王は少しの間、考えたが。
こういう時に一番信頼してきた者達、風の者、を思うが今となっては仕方のないこと。
「任せる、直ちに賊どもを捕まえ、いずれの国から来たのかを吟味し、首を撥ねよ」
「御意」
王への進言と言っても、全て王に判断を任せる。
我が意の通りに導くような形で、ブランジャンは胸の中でいやらしい笑みを浮かべていた。
ありがとうございました。




