↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知識チートで推理無双?!~特殊捜査室事案対応ファイル~  作者: 高岩 唯丑
悪魔のささやき、あるいは女神の……
PR
33/41

15

「うーん……なるほど」

 僕はついつい唸ってしまう。当てが外れた。魔法を使わずに、火を起こす方法が過去にあったのなら、それを使用した可能性があると思ったけど、間違っていた。

「ロクは、被害者は殺された可能性が高い、と思っているんですか?」

 レストルアの問いに、僕は頷いて返す。

「でも方法は無いんですよね、だったら事故じゃないですか」

 少し投げやりな感じで、ジョマが言った。それも一理ある。

「そうなんだけど、万が一殺されてたら、犯人を野放しにすることになるから」

 僕の言葉に、レストルアもジョマも、押し黙った。

「……事故なのか」

 僕のつぶやきに、レストルアが反応する。

「何か、殺人かもしれないと思わせる物が、あるんですか?」

 はっきりとあるとは言えない。でも。

「強いて言うなら、タイミングかな」

「タイミングって、何かありましたっけ?」

 疑問に首を傾げながら、問いかけてくるジョマ。僕は頷いて答えた。

「ネリアル氏が、最年少で教授になったこのタイミングで、だよ」

 何か思い当たる事があったらしくジョマが「あぁ、そういえば」と頷く。自分で嫉妬がどうのと、けしかけたんだから忘れる訳はない。

「確かにですねぇ」

 唸りつつ、ジョマが言った。そこにレストルアが、申し訳なさそうに声をあげる。

「すみません、教えていただいてもいいでしょうか?」

「あっ、ごめん、ハウンドに報告してないね」

 協力は望めないと思っていたから、後回しにしていた。

「ハウンドに対しての報告義務はありませんので、気する必要はありません……ただ」

 少し赤くなって、レストルアが言葉を続ける。

「私個人としては、ロクの力になりたいと、考えています」

「けっ、発情犬が」

 ジョマが毒づいて言葉を吐く。発情って、何を言っているんだろう。手伝ってくれようとしているんじゃないか。正義の心からくる言葉を、そんな風に言ってはいけない。僕はジョマの頭を軽くはたいてから、レストルアに返事をする。

「ありがとう、嬉しいよ」

「……いえ」

 僕はとりあえず、聞き込みによって得た情報を、レストルアに話して聞かせた。途中、ジョマと同じような疑問を感じた様なので、それも、しっかり答えておく。

「なるほど……話を聞くと、確かにタイミングからして……無いとは言い切れませんね」

 深く頷いて、レストルアが言う。それを見てジョマも口を開く。

「私も、嫉妬でやらかした人がいる気がしますね……勘ですけど」

 概ね三人の意見は一致した。やっぱり怪しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。