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ミルとデート 5


「着いたぞ」


「んっ、うわぁぁぁぁぁ!」


ミルが目を開けるとそこには辺り一面花が咲き誇っていた。


そう、これが楓がミルに見せたかった景色だ。


日向と同じ様に時計塔も悪くなかったのだがミルはこの綺麗な花と夕日がとても似合っている気がする。


「す、すごい綺麗です!今迄見た花で一番!!!」


ミルは興奮した様にはしゃいでいる。ミルとあたり一面の花と夕日がとても絵になっている。


「ちなみにここって旦那様が作ったんですか?」


「あぁ、普通の庭なら家にもあるしミルって王女様だったからそこら辺の花では面白くもないだろうからそれならって俺が作った。一応これ浮いてるから誰にもバレる事はない」


「く、空中庭園なんて作れるんですか!?」


「現にここにあるだろ?」


「だ、だって!空中庭園って物語の中だけだと思ってましたし…素敵です!」


ミルはここが空中庭園だと知ると可愛く大喜びする。


「旦那様、これって?」


「クリスタルフラワーだっけ?伝説の花なんだよな?」


「そうです。クリスタルフラワーとは栽培が殆ど不可能な上に育てようと思ったら一年分の国家予算が必要になります。しかもそれで成功率は10パーセント程度。誰も育てようとは思わない代物ですよ」


「本で見て綺麗だったから作ってみたんだけど気に入らなかったか?」


「逆です!わたしも初めて生で見ますがこんなに綺麗な花は見た事ありません!しかもこの庭園の花は殆どがレアで栽培が難しい物ばかりです。それをこんなに見られたんですから幸せです!」


ミルは必死に楓にそう伝える。ミルの言う通りこの庭園には普通ではお目にかかれない超レアな花がたくさん咲いている。


しかも楓の魔法で劣化や枯れる事がないので常に一番綺麗な状態で咲いている。


今、ミルが見ているクリスタルフラワーはガラスで出来た花びらを持っている花で普通は透明なのだがこのクリスタルフラワーは色を持っている。


中には虹色の花びらを持つクリスタルフラワーもある。


この庭園の存在が知られたら多分戦争になるだろう。それ程の価値がこの庭園にはある。


まぁ、楓の隠蔽魔法が使われている為、絶対と言って良い程バレる事はないのだが…


楓はミルが喜んでいる事に気付いて思わず頰を緩める。


「そうか、ミルの為に作ってみたんだけど気に入ってくれて良かった。ミルは花とかそう言った可愛いのがとても似合うからさ」


「これを私の為に?」


「あぁ、ミルの為に作った」


「嬉しいです」


楓がミルの為だと言うとミルは顔を赤くして恥ずかしそうに自分が思った素直な言葉をこぼした。


そこから二人はたわいもない話をして恋人繋ぎをしながら楓が作った庭園を見て回る。


終始、ミルは笑顔を絶やさず楓と楽しそうに話していたのだった。




「今日だけでは全て見られないですね。少し残念です」


昨日と同様に楽しい時間というのはすぐに過ぎてしまいそろそろ帰らないと夕食に間に合わなくなってしまう。

楓達は基本的に全員が揃わないと食事が始まらない為遅れる訳にはいかない。


「まぁ、また暇があったら一緒に来よう。たまにはこういうのも悪くないしな」


「はい!絶対ですよ?」


ミルは念を押すように楓に向かってそう言った。


その時の仕草が後ろに手を組んで楓の顔を下から覗き込む様な仕草だったのだが可愛過ぎて楓は直視出来ないのであった。




「はぁ、やっぱりこうなるんだな…」


「も、もちろんです。昨日日向がやったのですから今日は私の番ですっ!」


あの後いい感じの雰囲気のまま家に帰りエリス達が作ってくれた夕食をみんなで食べて楓は先にお風呂に入っていたのだが、昨日と同様に誰かが入ってくる気配がして楓は理性を飛ばさない様に瞑想を始めていた。


そしてしばらくすると予想通りミルが裸で男子浴場に入って来て現在必死に楓の背中を洗っている最中である。


もう息子は元気いっぱいだがタオルで一応隠している。


まぁ、ミルにもばれているだろうが…


その証拠にさっきからミルが楓の股間部を凝視しては顔を赤くしての繰り返しをしている。


「ありがとう、綺麗になったよ」


「は、はいぃぃぃ」


楓の体が綺麗になった時には既(すで)にミルが限界を迎えていたので楓が目を瞑ってミルの体を一瞬で綺麗にしてしまう。


もちろんミルの大事な所も一瞬触ってしまったのだが今はそんな事よりも自分の理性を保つのとミルの救出が最優先なので楽しんでいる余裕は全くなかった。


「だ、旦那様。このまま一緒の部屋に行きたいです…」


楓が風呂を出て着替えようとするがミルが震えた手で楓の背中を触りながらそうお願いをしてきた。


「いいのか?」


「はい、緊張はしますがとても楽しみです」


ミルはそう言って裸のまま楓を背中から抱きしめる。


その瞬間、楓は理性とおさらばした。


「ミル、ありがとう」


「こちらこそです。か、カエデ。私は今、すっごい幸せです!」


ミルが楓を呼び捨てにして、間違いなく今日イチの笑顔で楓にそう伝えた。


「俺もだミル。今、俺はとても幸せだ」


楓は裸のままミルをお姫様抱っこにして誰にも気付かれない様に一瞬で自分の部屋に行き、ミルと熱いキスをした後に二人の影は一つになっていき、ミルが日向と同じ様に大人の女性になった瞬間だった。

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