クラス対抗戦に向けて 3
テスト期間が続いているので内容がごちゃごちゃですが終わり次第見直して順に修正していきますのでそれまで我慢してくださると幸いです。
楽しみに見てくださってる方には本当に失礼だと思いますが毎日投稿は守っていくのでよければ毎日見にきてくださると嬉しいです。
誤字などのご指摘はいただき次第すぐに修正するのでそちらの方もよろしくお願いします。
「よし、では始め!」
「モニカさん、行くよ!」
「はい!」
楓が戦闘開始の合図を送ると先に仕掛けたのはマークとモニカだった。
数の利を活かして先に決めたいのだろう。マークは冷静に考えられているな。
ただ、それだけではルミナには敵わない。
「甘いですよ」
そう言ってルミナもマーク達へと駆け出してモニカの方へ向かう。
上手いな、微妙にズレている二人の連携を自分から突っ込む事によって崩しにいった。
「モニカさん!」
「まか、せて!」
モニカはそう言ってルミナの剣を真正面から受け切った。
その後、ルミナも追加攻撃を仕掛けていたが後ろからマークが剣を振りかぶっているのが見えたので横に逃げる。
「っち、不意をつこうと頑張ったんだけどね。モニカさん、大丈夫?」
「はい、こちらも本気でいかないとルミナさんを倒せないのも分かりました」
「本当に、ルミナさんも楓先生達の事を言えない位化け物だよね」
「やっぱり才能の差ですね」
ルミナはその言葉を聞いた瞬間に体を震わせていた。
「人の努力も知りもしないで才能の一言で片付けないでよ」
それは、小さく誰にも聞こえない様に調整された泣き声。でも、楓だけは聞き取れた。
「さて、それじゃあ仕切り直していこうか。モニカさん」
「はい、大きな才能を越えられる様に私達も努力していきますよ!」
二人は全く悪気はないのだろう。誰だって人の地雷を踏む事はあるだろう。それを責めるのは野暮だ。
俺も、良くあの二人の地雷を踏む。そして、その時に怒られて気を付ければいい。
でも、ルミナはそれが出来ていない。多分、ずっと溜め込んでいるのだろう。
ルミナは怒る事によって周りからどう思われるのかが心配なんだ。キレてしまう事によって一人になってしまうかもしれない。だからキレる事が出来ない。
『大変な人ですね』
俺もそう思う。でも、学生って結構そういう事多いんだよ。人の目を気にして友達の輪からハブられない様にする。
それに必死な奴らも多いんだよ。
『マスターはどうでしたか?』
俺は、そもそもそんな友達がいなかったからな。よく分からないよ。でも、周りを見ているとそんな奴らが多かったよ。
「っ!!」
ルミナはさっきより動きが悪くなっている。目に涙を浮かべているがここにいる四人は全員白熱している為気が付いていない。
マークとモニカが本気を出しているお陰で1分もしないうちにルミナが追い詰められる。
「やったー!勝ったよ!」
「えぇ、勝てましたね。大きな才能を打ち破った瞬間です」
モニカとマークはとても嬉しそうだ。その反面、ルミナが今にも泣きそうな顔をしていたが…
「先生、少しお手洗いに行ってきてもいいですか?」
それが、ルミナができた最大限の意地だったのだろう。ギリ、泣いているとはバレない声を出せていた。
まぁ、ギリだが…
ルミナは楓の答えを聞かずに先に校内へと向かって走って行く。
「アルー、後は頼んでいいか?俺はちょっと様子を見てくる」
楓は後ろの方で他の生徒の指導をしていたアルに交代を頼む。
「うん、いいよ。だいたい何があったかは見ていたし。にしても少し調子に乗り始めたね。カエデ達が帰ってくる迄あの伸びかかってる鼻を折っておくよ」
アルが笑顔でそう言って楓にルミナを追うように促す。
「あれ、カエデ先生はどこに行かれるんですか?」
「まぁ、ちょっと用事でね。その間は僕が君達を見る様にカエデから言われてるからよろしくね」
マークがアルに聞くとアルは黒い笑みを浮かべながらマーク達四人にそう答える。
その、笑みが危険なものと四人とも感じ取れたのか体を震わせていた。
「ルミナー」
「!!!」
現在、ルミナと楓がいるのは校舎の屋上である。
また、ルミナもロマンチックな場所に逃げてきおって…
「ど、どうして来たんですか?」
「それは、泣き虫な生徒が泣いてたからだろ。それをフォローしに来ないで先生は語れないな」
「な、泣いてません!」
「いや、お前それを泣いてないって言うのは無理があるぞ」
ルミナは楓に言われても仕方がないくらい目に涙を浮かべて…と言うかすでに涙を頰に垂らしていた。
可愛い女の子は泣いても可愛いんだから世界は不平等だよな。
『それをマスターが言いますか…』
「まぁ、お前が泣いている理由は大体分かるよ」
「嘘です。私の悩みなんて絶対に分かりません」
ルミナはそう冷たく言い放つ。
「そうか、なら別に分からなくても良い。これはお前の問題だからな」
楓はルミナの言葉を聞いて急に冷たく対応する。
ルミナも少し驚いている様だ。
ルミナは楓に優しく諭して欲しかったのだろう。赤ちゃんみたいに。でも、ルミナはもう赤ちゃんではないし楓もまだ大人じゃない。
「どうしろって言うんですか!?家にいればお前は才能がないと言われ、努力して頑張っていれば学校では才能のせいだと言われる!私はどうすれば良いんで…」
楓はルミナを抱きしめる。その瞬間、ルミナは顔を真っ赤にして狼狽える。
『また、ベタな事を…』
前言撤回だ。やっぱり少しは子供扱いしてやろうと思う。まだまだこいつは甘えたりないんだろう。
「これは、お前の問題だ。だからアドバイスだけしてやる。お前は心に思った事を外に出さなさ過ぎだ。もっとワガママになれ。それで離れて行く奴はその程度の奴だ。大丈夫、俺はしばらくの間ここでお世話になるらしいからその間は一緒にいてやるよ」
楓はそう言って少し強く抱きしめる。
これを他の生徒に見られれば俺は多分クビだな。楓はそう思いつつ、ルミナが泣き止むまで抱きしめてやるのであった。




