第81話 王城帰還
「ふぅわあああああ~・・・」
あ~、思わず欠伸がでてしまう。
昨日の疲れが出たのかもしれない。何せ俺は人生で初めて馬に乗り、人生で初めて馬上で女子の胸を鷲掴んでしまったのだから。あ、疲れと鷲掴みは関係ないか・・・。
アニーはあの後何も言って来なかったから大して気にしてないんだろうな。俺は振り落とされないように必死だったから、決してワザとではない!そんな必死さがあったからアニーも何も言わないんだ。
うん、そうに決まってる。
「ジンイチロー様の考えていることが手に取るようにわかります」
「ひぃいい!」
いきなり耳元で喋らないでよ、モアさん!
「アニー様の双丘についてお考えであられましたね」
なぜそれを・・・!
「ジンイチロー様の微細な表情の変化を、モアはつぶさに観察しているのですよ。筋肉の動きや視線だけで何を考えているかなど手に取るようにわかります」
「それもうスゲェよ」
「ですがジンイチロー様にしか適用できぬ技術でございます故、あまり当てにしないでください」
汎用性が少ないモアさんの技術については隅っこに置いておくとしよう。
イリアが騎士団に檄を飛ばしているのを遠目に見た俺は、最近の彼女の成長ぶりに奇妙なさみしさを覚えていた。
「あの子は色々なやっかみに巻き込まれるが、その分大きく成長したね」
ばぁばが俺に歩み寄りながらそう話した。
「そうだね。ますます『王家』の人間になってきたように感じるよ」
「私は逆の意見だね。ますます私たちに近づいてきたと思っているよ」
「え?」
「あの子はきっと、私たちと一緒の時間を過ごしたことで『殻』を破ったんだ。本人が気が付かないうちにね」
「『殻』か・・・」
「あんたもそうだよ、ジンイチロー」
「え?俺?」
「そうだよ」
ばぁばは俺の隣に座ると、俺と同じくイリアの様子を見つめながら口を開いた。
「あんたは成長したよ」
「そんなに変わらないと思うけど・・・」
「はははっ。自分じゃ気付きにくいだけさ。外側から見ているとよくわかるのさ」
俺とばぁばはしばらくイリアの様子を見ていた。
その堂々たる口上は騎士団員だけでなく、近くにいた兵士たちの拍手も生んでいた。
「ジンイチロー」
「ん?」
「ここが片付いたら、大山脈へお行き」
「・・・そうだね」
「帰ってくるときのあんたを見るのが楽しみだよ」
「そんなにすぐに成長なんかしないよ」
「はははっ、違うよ。今度はどんなおなごを引き連れてくるか楽しみなんだよ」
「ブフォオ!!」
「エルフに王女、メイドに・・・次はなんだろうねぇ・・・」
ニヤニヤするばぁばに苦笑いするしかない。
「本当になりそうで怖いからそんな話はやめようよ!」
こうして3日目が過ぎ、夜を迎えた。
だが昨晩とは打って変わって雰囲気が悲観に思えない。
オーガやオークが現れても戦力の戻った穀倉地帯は活気に溢れていた。中央の兵士詰め所からも復帰できた兵士が大勢駆けつけ、さらに騎士団の軍勢が待ち構えているのだ。
さらには、イリアの堂々たる戦いぶりを見た騎士団は顎が外れるんじゃないかと思うくらい口をあんぐりと開けていた。無理もない。華麗に剣を捌き、威力の高い魔法をバンバン放つんだもの。イリアの戦いを見たことのない王城の兵士はそうなるだろう。昨晩『赤獅子』から救ったときに付けていた首輪を、ばぁばに取ってもらってつくづくよかった。あれは魔法を封じる魔道具だったらしい。以前アニーがつけられていたものと効果が同じもののようだ。早めに取ったから影響はないという。
やがて勝ち鬨をあげる兵士と冒険者たちはその晩の襲撃が終わるとみるや、初めての酒盛りをした。
酒のほとんどは農務大臣のアーバインさんの奢りだという。兵士のために持参した酒がタダ酒だと分かるや否や、集ったみなさんの鬼気迫る目力を感じた。
4日目の朝を迎え、イリアをはじめ兵士たちもこぞって刈り取り作業を手伝った。
あと数日はかかるとされていた第二地域の刈り取り作業が、多くの兵士が投入されたことで作業効率が上がり、なんとこの日をもって終了!すごい!
夜は昨晩同様に魔物は出没。時折フォレストホーンラビットが出現したけれど、それは俺が対処して残りのオーガやオークは兵士と冒険者に任せることにした。ゴブリンはもう現れることはなくなった。
そしてその翌朝のこと――――――――
水飲み場で寝ぼけながら水を飲んでいると、メルウェルさんがやってきた。
「おはよう、メルウェルさん」
「おはようございます、ジンイチロー殿」
朝からしっかりメイルを着込むあたりはさすが近衛騎士団といったところか。
「ジンイチロー殿、あなたはいつまでここに滞在をなさるので?」
「うーんと・・・実は今日発とうと思っていたんだ。この地域の刈り取りが終わったから、ゴブリンが現れることもない。騎士団兵たちはまだもう少し張り付くっていう話だから、無理にいなくてもいいかなって。最低でも刈り取りを終えるまではいてほしいっていう、あなたの依頼にも応えられたわけだし」
メルウェルさんは大きくうなずいた。
「そうでしたね。フレアをミルキー様の家に行かせて正解でした」
「最初は驚きましたよ。まさかイリアが単独で城を抜け出して魔物討伐に向かうだなんて・・・。あと少しで大山脈へ出立する所でしたから、間一髪でした」
そう、実は大山脈へ出立する直前に、フレアさんがばぁばの家を訪ねてきて、開口一番『イリア様をお救いください!』と、大声と共に頭を下げられた。
心配になった俺は予定を急きょ変更して穀倉地帯に行くことに決めた。
でもここで予想外だったのは、アニーやモアさんはともかくとして、ばぁばまで一緒に行くと言い出したことだ。もちろんばぁばも一緒ならこれほど心強いものはなかった。
だけどもっと予想外だったのはモアさんが『変装しましょう』と言いだし、それに乗っかったアニーとばぁばがノリノリだったという点だ。
「イリア様が我ら近衛騎士団をお部屋に集める前に、私がフレアに伝言を頼んだのです。イリア様の意思が揺るぎないものと確信しましたので、無茶をなさることも想定できました。ゆえに、回復魔法を使えるあなたがいたほうが、何があっても対応できると踏んだのです」
「『俺』が来ないことについては何も思わなかった?」
「きっと来て下さると私は信じていました。それに確信はせずともジンイチロー殿がジーンと同一人物ではないかと内心疑っておりましたし、『ジーン』がいかにもイリア様を心配するかのようにぴったりとくっついていて、やはり・・・と思いました」
「ははは・・・まぁね・・・」
「ご都合を割ってまでもこの地にお越しいただいたこと、感謝します。あなたがいてくれなければイリア様はあのまま・・・」
「俺がやったことなんて大したことじゃないよ。たまたまあなたより先にイリアが攫われたことに気が付いただけで・・・」
メルウェルさんは首を横に振った。
「いえ、やはりあなたがいてくれたからこそイリア様の無事があるのです。はっきり申しまして、私はもう用済みです」
「な・・・何を言うんですか!?」
「大げさなことではありません。それに、おそらく私は王城に戻ったら処罰を受けることになりましょう」
「えっ」
「厳密に言えば、イリア様を吹っかけたのはこの私です。イリア様の行動を抑制することも出来たのでしょうが、私は敢えてそれをしなかった・・・」
「・・・」
「そろそろ、近衛騎士団を去る時が来たようです。イリア様は私がいなくても十分に『王家の人間』としての責務を果たすことができましょう。それに、私に剣敗けしないフレアもおります。次代が育っていると思えば、もう私が張り付かなくとも充分です。イリア様を警護しお仕えするお役目はこの上なく崇高なもので、離れるとなると淋しい想いが溢れるのも否定はできませんが・・・」
メルウェルさんは桶に水を浸し、顔を洗った。
「うっ、冷たい・・・」
冷たい水にぎゅっと目を絞って抗う。前髪と長い横髪に染みた水をバサバサと顔を振って弾けさせた。
はぁ~、とため息をつくメルウェルさんは妙に清々しい。
俺は持っていた手拭いを渡した。
「ありがとうございます」
そういうメルウェルさんは、今まで見た中で一番輝いていたように思えた。
「イリア様、お元気で」
「ありがとう。ブラン殿もお元気で」
イリアはブランと握手を交わした。
「ジンイチロー殿も・・・このたびは大変世話になりました。常駐兵を代表しあらためてお礼を申します。本当にありがとう」
俺もブランさんと握手を交わした。
「こちらこそありがとう、ブランさん。怪我に気を付けて」
「いつか私も手合いをお願いしたいものです。その時はよろしく頼みましたぞ」
「その時はどうかお手柔らかに。何せ素人ですから」
握る手に互いに力がこもる。これが戦場を共に駆け抜けた同志の絆と呼ばれるものなのだろうか。
「近衛騎士団、出立!!」
メルウェルさんの号令で歩き出した近衛騎士団。その後ろをイリアと『黒の魔装団』が付いていく。
イリアも今日をもって王城に変えることを決意していたようで、結局みんなで帰ることとなった。
農務大臣のアーバインさんはもう一日穀倉地帯に滞在し、農務従事者たちを見舞うらしい。
聞く話によるとイリアの喝で何かが目覚めたらしい。やる気満々なのはいいことだ。ちなみにアーバインさんは自分の乗ってきた馬車をイリアに乗るよう勧めたが、イリアは頑なに拒んだ。
メルウェルさんはイリアに水飲み場での話をしていないようで、イリアは終始笑顔で溢れていた。
あの話を知ったら穀倉地帯の功績も最初から無かったと思えるぐらい、暗く項垂れていただろう。
「ジンイチロー」
「なに?」
隣を歩くイリアに呼ばれ向くと、水飲み場のメルウェルさん同様の清々しい顔をしていた。
「ジンイチローは大山脈に行くのかしら?」
「あぁ。帰ったらすぐに出立するよ。必要な物はミニンスクで買うからね」
「そうですか・・・。少し寂しくなります」
「すぐに帰ってくるよ」
「今度は変な人を連れてこないでくださいね」
「イリアまで・・・。俺はどんな目で見られてるのさ」
「ふふふ。だってあなたが行くところにはいつも女の影が見えるんですもの。私が言わなくても誰かは絶対に思っていますわ。きっとアニーさんもそうに違いありません」
俺がアニーに振り向くと、聞こえていたのかそっぽを向かれた。
「道中気を付けてください。王都から離れれば離れるほど盗賊が蔓延っていますから」
「そうだね、気を付けるよ」
それから少しだけ黙したイリアは再び口を開いた。
「お願いがあるのですが」
「なに?」
「出立する前にお父様とお会いできませんか」
「え?」
「なんとなく・・・なんとなくですが、そうした方がいいと思いました」
「はぁ・・・。そんなに長居は出来ないけど・・・」
「ほんの少しで構いません」
「イリアが言うならそうするよ」
「ありがとうございます」
そういうと、イリアは先頭を歩くメルウェルに向かって走っていった。
やがて王都に到着。近衛騎士団を率いての王都入城はかなり目立ち、城門兵があわててどこかへ報告に行く姿も見えた。
王城についたのはそれから間もなくのこと。例の転移魔法陣があったのですぐだった。
警備兵が驚いたのはいうまでもない。いなくなったイリアが現れ、馬車にも乗っていないのだから。
警備兵は慌てて王城正面入り口を開けてくれた。
広い前庭を歩き、王城入り口に差し掛かったところで、入り口からたくさんの人が出てくるのが見えた。
「イリア様!!」
「ノルン警備局長」
ノルンが駆けつけ、跪いた。
「ノルンでございます。心配しました」
「ごめんなさい。事情は中でお話ししますわ」
「えぇ・・・。それと・・・」
ノルンは立ち上がり、メルウェルに相対した。
「メルウェル団長、もうわかっていると思いますが・・・」
メルウェルは大きくうなずいた。
「わかっています」
「ご承知ください。そうでなければ示しがつきません」
「覚悟の上です」
メルウェルはそういうと後ろを振り返り、近衛騎士団の面々を見た。
「あとのことは頼むぞ」
「「「 はいっ 」」」
「メルウェル団長を地下牢獄へ!!」
ノルンが叫ぶと、数人の兵士がメルウェルを囲んだ。
「縄は切らしておりますのでこのままお進みください」
「・・・ご配意ありがとうございます。警備局長殿」
イリアは蒼白した顔でメルウェルの前に立った。
「メルウェル!!」
「イリア様、王城に戻ればこうなることは承知の上でした」
「・・・」
「私が、イリア様をけしかけたのです。どうか王にはそうお伝えください」
「何をいまさら!わたくしがあなたを連れ出したのですよ!」
ノルンはメルウェルに目配せしたのか、彼女は小さくうなずいた。
「連れていけ」
兵士たちが歩くと、メルウェルもそれに倣って歩きはじめた。
「メルウェル!」
イリアの声に反応することなく、メルウェルは入り口の奥へと消えた。
俺はイリアの横に立って彼女の肩に優しく手を置いた。
「イリア・・・」
「・・・」
「メルウェルさんはこうなることがわかっていたみたいだよ。でもイリアと出立したことは全く後悔していなかった。むしろ君の成長を感じられて嬉しかったみたい」
「・・・」
イリアは唇をかみしめて涙をこらえていた。
ある程度の罰はあってしかるべきだとイリアも思っていただろうが、それはメルウェルに対してではなく、自分に向けられるべきだと思っているのかもしれない。
「・・・ジンイチロー、お父様のところへ参りましょう」
「うん」
「警備局長、お父様のところへジンイチロー様をご案内してくださいますか」
「はっ!イリア様もご同行願います」
「もちろんです」
王の居室に案内された俺。いつの間にかイリアは精悍さを湛えた顔色に変えていた。モアさんには居室前で待ってもらうことに。
警備局長はドアをノックした。
「入れ」
「失礼します」
警備局長が部屋に入室した。
「イリア様が帰還され、ジンイチロー様もお連れしました」
「ジンイチロー殿も!?通せ」
「はっ。お二人ともこちらへ」
促され入室すると、警備局長は退室してしまった。
「二人とも、こちらへ」
アルマン王はソファへ手を伸ばして促したので、歩み寄って腰掛けた。次いでアルマン王も相対するように座った。
「さて・・・イリアよ。まずは王として、申す」
「はい」
「よいか。王女ともあろうものが王に何の許可も得ず王都を抜け出し、あまつさえ許可もなく穀倉地帯へ近衛騎士団を帯同させ戦闘を行うなど、言語道断!これまで培ってきた王への信頼を簡単に崩すほどの愚行だ。それに・・・第一近衛騎士団は王女の私物ではない!!『王女を守る任務を与えられた国の兵士』だ!王女への敬愛はあろうとも、王女がそれを利用し命令することは軍を私事のために使役することと何の変わりもないんだ!・・・・・それを承知の上の行動だったのか?」
「・・・はい。よく存じ上げております。申し訳ございません。罰は甘んじて受けます」
イリアは深々と頭を下げた。
「無断で抜け出したことで王女への風当たりは厳しくなるおそれもある。信頼というものは築き上げる時は長い年月がかかるが、崩れる時は一瞬だ。今後は行動を起こす前にまずはその心を省みるがいい。・・・他にも言いたいことはあるが、処罰は後で通達する。王都に出ることはこれまで通り構わんが、許可なく抜け出ることがあった場合は厳罰を言い渡すと心得よ」
「承知いたしました。ですが、お父様。メルウェルだけは・・・どうか投獄の罰を解いてください。わたくしがメルウェルをそそのかしたのです」
「女の行動を抑制できなかったことと、報告を怠り無断でイリアに近衛騎士団を帯同させたこと、命令もなしに出立したこと・・・これを何の罰も与えずに見過ごすとなれば他の兵に示しがつかない。それはわかるだろう」
「えぇ・・・」
「罰が決定するまでの間は牢獄で謹慎となる。ただし、会いに行くことは構わん」
「・・・承知しました」
大きく肩で息をつき視線を落としたイリアだったが、すぐに居直った。
アルマン王はふぅ~~~、と大きなため息をついた。
「さて、ここからは父として申す。イリア、よく無事に戻ってきてくれた。冒険者を率いての慣れない戦闘は大変だったろう。けがはないか?」
「はい。お父様。心配かけてごめんなさい・・・」
イリアは少しだけ目を赤くさせていた。
「まったく無茶しおって。ジンイチロー殿、貴殿がイリアを守ってくださったようだな。アーバインから報告は受けている。蛮賊から救ってくださり感謝している。ありがとう」
「いや、決してそんな―――――」
「ハピロン邸での時もそう―――――むっ!そうだ!忘れるところだった!貴殿に渡さなければならんものがある」
立ち上がったアルマン王は、小棚の戸を開け、中袋を抱えて戻ると、それをテーブルに置いた。
「中には金貨200枚が入っている。受け取ってほしい」
「え・・・ええっ!?」
「ハピロン邸での一件について貴殿に報償を渡していなかった。それに穀倉地帯での件も王城内で検討した結果、形として礼を尽くそうということになった。金貨で解決しようとしているわけではないのだが、イリアを何度も救ってくれた功績は無視できないのだ。貴殿は何も要求しないし断わりそうにも思えるが、我々の面子もあるのでとにかく受け取ってほしい」
「はぁ・・・」
「頼む」
「まぁ・・・そこまでおっしゃるなら・・・いただきます」
「うむ、感謝する」
200枚・・・。受け取るとやはり重い・・・。
「それとジンイチロー殿に依頼したい案件があるのだが・・・」
金貨を受け取った後でそれをいいますか・・・。
「嫌な予感しかしませんが・・・」
「本当は貴殿に依頼するのも気が引けるのだが、ある人物に会ってもらいたいのだ。あぁ、もちろん、これから出かける用事があればそのあとでも構わないのだが・・・」
「・・・誰ですか?」
「・・・魔王だ」
「・・・よく聞こえませんでした」
「魔王だ」
「最近、耳が遠くてですね・・・」
「頼む!マーリン様から『魔人石』のことを魔王に聞いてみろと言われたんだ!こればっかりはいくら私でも無理がある!」
いやいやいや、俺にも無理があるでしょ!!
「頼む!報酬は幾らでも!なんだったらイリアを嫁にやる!!」
変な話ぶっこむな!!
「まぁ・・・お父様・・・」
そこ!本気にならないで!!
「お父様!その話引き受けましたわ!!」
「おぉ、引き受けてくださるか!助かる!」
「今の返事俺じゃないよ!!大丈夫!?」
「最近耳が遠くてなぁ・・・」
「ふふふ、嫁ということは王城を抜ける最大の・・・」
この親子め・・・。
結局、何を言っても押し付けられる形で受けてしまったこの依頼。
イリアからにじみ出るダークオーラを感じつつ、流されるまま金貨袋を抱えて涙目になった俺。
ばぁばの家まで送ってくれた馬車の中で金貨袋の重みを感じつつ、俺の心はそんなものよりもはるかに重く沈んでしまった・・・。
あの、モアさん。いい子いい子しなくていいですから・・・。
いつもありがとうございます。
穀倉地帯はこれで終了ですね・・・。
次回予定は11/14です。
よろしくおねがいします。




