表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2014シーズン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/68

第66話 Nリーグ第19節VS鹿島クエルノスpart1

 2014年8月 愛知県


 Nリーグは既に後半戦に突入した。


 今日はNリーグ2014第19節鹿島クエルノス戦だ。


 前節第18節は鳥栖相手に引き分けてしまったが、これまでで名古屋アハトは12勝4分2敗の勝ち点40で1位をキープしている。


 しかし2位浦和は勝ち点34で6pt差、3位の鳥栖、4位の川崎は勝ち点33の7pt差と、2位以下との差はそれほどない。


 さらに今日の相手、鹿島クエルノスも勝ち点30の5位に順位をつけており、絶対に勝ち点を与えたくない。


 鹿島クエルノスといえばNリーグ発足時からあるチームで、現時点でNリーグ最多優勝を誇り、N2リーグに降格したこともなく、毎年のようにN1上位にいることが多い常勝軍団だ。


 とても手強い相手だが、今季の前半のアウェイ戦では3-2でなんとか勝った。


 そして今日は名古屋のホームスタジアムである豊田スポーツアレナでの戦いだ。


 スタジアムは今日もぱっと見で満員。4万人以上収容できるこのスタジアムが上の方の席までビッシリ人で埋まっている。


 ファン、サポーターにこれだけ多く来場してもらったからには沢山得点を決めて勝利し、笑顔で帰ってもらわなければならない。


 さぁ、試合が始まる。


 ピーッ!


 Nリーグ2014第19節


 名古屋アハトVS鹿島クエルノス


 KICK OFF!


 鹿島から攻撃が始まる。


 鹿島の予想フォーメーションは4-2-3-1だ。


 注目選手は前世では日本代表に選ばれていた期待の若手2CB、背番号15の諸永(しょえい)選手、背番号23の魚江(うおえ)選手。


 そしてダブルボランチ。天才パサーと呼び声高い背番号20の白河(しらかわ)選手、元日本代表背番号40のベテラン大山田(おおやまだ)選手。


 最後にブラジル人コンビ。両サイドどちらでもプレー出来る、若手SHの背番号33カリウォ選手と元名古屋アハト所属のCF背番号11ダリィ選手。


 これらの選手が気になるところだ。


 名古屋のフォーメーションはいつも通り4-4-2。


 今日の名古屋の注目選手は2CH。


 コロンビア人のフィジカルエリート背番号8のダミスコム選手と万能型MF背番号28の立木選手。


 彼らには鹿島の強力な中盤とバチバチにやり合って勝ってもらわなければならない。



 ・・・・・


  

 前半10分頃


 名古屋がコーナーキックを獲得。キッカーはCHの立木。


 ペナルティエリアにはDF陣を含む名古屋の高身長組が入ってくる。


 今日の名古屋のスタメンフィールドプレイヤーの中には身長185cm以上の選手が6人もいる。


 そのうち2人は身長190cm以上なので、身長がそれほど高くない選手の多い鹿島にとって名古屋のセットプレーは脅威でしかないだろう。

 

 これまでの名古屋アハトの戦いは空中戦を利用して、どのチームにも多くの得点を重ねてきた。

 

 その結果が第18節終了時点でリーグ得点数1位の44得点。一試合平均2得点以上している計算になる。


 ちなみに俺は22得点10アシストと、名古屋アハトの得点の約4分の3に関与している。


 ところで名古屋の得点数だけを見れば得点数リーグ2位、34得点の鹿島とは10得点も差があり圧倒している。


 しかし勝ち点を見るとリーグ2位以下とポイントを大きく引き離せてはいない。


 それはなぜかと言うと名古屋アハトの失点数が多いからである。


 第18節終了時点で失点数はなんと30。これはリーグでワースト3位の失点数である。


 体感としては全くもってリーグ1位であるのが不思議な位に、失点の場面を目の当たりにしてきた。


 Nリーグファンからは今季の名古屋は得点も失点も多いので、「馬鹿試合メーカー」であると揶揄されているくらいだ。


 DF陣にケガが多発したりと失点が多い原因は色々あるとは思う。


 だが名古屋アハトの二階堂監督はもう開き直って、攻撃的サッカーで自分達の得点数が相手の得点数を上回ればいいと常に口にしている。


 つまり名古屋アハトはチームの方針からしていくら得点を重ねても安心できないチームなのだ。


 従ってコーナーキックやフリーキックのような名古屋有利な空中戦では効率的に得点を奪って、自軍の失点に備える事が大事である。


 ボンッ!


 コーナーエリアにいるCHの立木から鋭いクロスボールが供給される!


 名古屋のコーナーキックのターゲットは当然190cmオーバーの俺かFWケリーになるわけだが、俺達をフリーにする為に他の選手が相手DFをブロックしてくれる。


 俺はニアサイド、FWケリーはファーサイドに散る。


 そんな中ボールが向かう方向は…FWケリーの方だ!


 FWケリーはファーサイドでクロスボールに合わせてヘディングシュートを放つ!


 ボンッ!


 ボールはゴール内右側へと飛んでいる!


 







 バシッ!


 相手GKがボールを弾く!  


 ボールはゴール前空中にある!


 


 しかしボールを弾いた先には名古屋右SB八木が詰めていた!


 ボンッ!


 右SB八木のヘディングシュート!


  



 パサッ!

 

 ゴールネットが大きく揺れる!


 GOAL!


 名古屋1-0鹿島


 ウオオオオオ!! ワアアアアア!


 豊田スポーツアレナ全体に名古屋アハトサポーターの歓声が響き渡る!


 名古屋側のゴール裏では何本もの旗が大きくはためく!

 

 ゴールを決めた右SB八木選手はコーナーエリアに向かい、ジャンピングガッツポーズ!

 

 「よっしゃー!」  


 そこへ名古屋アハトのメンバーが集まる!

 

 「よーし!」


 「やったな!」


 「ナイスゴールです!」


 八木選手は本来のポジションはFWなのだが、チームの事情でSBにコンバートされた選手だ。


 八木選手の喜んでいる姿を見れてチームの事情その1、ポジション被りを起こした俺としても喜ばしい。


 彼は身長が187cmもあるのでセットプレーでは前線に出てきて重要な役割を担ってくれている。


 それにしても前半の早い時間で得点出来たのは良いことだ。 


 このまま得点を重ねよう。



 ・・・・・



 前半20分頃


 鹿島の攻撃。


 CB魚江とCB諸永のパス交換から相手左SBへとボールが渡る。


 相手左SBは前線でコーナーエリアに向かうように斜めに抜け出したCFダリィにスルーパス!


 鹿島CFダリィには名古屋右SB八木がついていき1対1になる。


 CFダリィはドリブルで右SB八木を翻弄すると、ペナルティエリア前に構えていたボランチ大山田に素速いパスをする。


 鹿島ボランチ大山田には名古屋ボランチダミスコムがチェックにいく。


 しかしダミスコムがボールの前にたどり着く前に大山田はペナルティエリア内、大外に向かってクロスを送る!


 ボールが向かう先にいるのは…鹿島右SHカリウォだ!


 名古屋DFとの競り合いに勝利したカリウォはヘディングパスをマイナス方向に送る!


 ボールはぽーんと空中を飛ぶ。


 そこへ走り込みボレーシュートを放つ選手!


 鹿島ボランチ白河だ!


 


 ボンッ!



 名古屋CH立木、左SHハヤブサ成田がブロックしに向かうが…これは間に合わない!


 勢いよく綺麗な軌道を描いたシュートは…






 パサッ!

 


 ゴール右上に突き刺さった。


 このボールにはさすがの名古屋GK長嶋でも手も足も出ない。


 GOAL!


 名古屋1-1鹿島


 ウオオオオオ!! ワアアアアア!


 鹿島サポーターが歓喜に沸く!


 ゴールを決めた鹿島白河選手はゴール前で仲間に囲まれてクールに喜ぶ。


 くそっ、カッコいいゴールだな。


 今日もキャプテン高尾選手の喝がピッチに響き渡るのを聞きながらそんな事を思う。


 名古屋の失点数が多いことから、最近は高尾キャプテンの喝も皆麻痺してきて聞き流すようになっている。


 自分もそうだが良くない傾向だ。


 チームの方針が「失点数を得点数で上回ればいい!」なので、失点の重みが軽くなってしまっている気がする。


 これは自戒も込めてハーフタイムに皆に一言言ったほうがいいかな。



 ・・・・・


 ピッ!ピー!


 前半は名古屋1-1鹿島のまま終わり、両チームロッカールームに戻る。


 ロッカールームに戻ってきてチームメイトたちはベンチに座って給水をしたり汗を拭く。


 「監督、一つ皆に伝えたいことがあるんですけどいいですか?」


 俺は二階堂監督が話す前に自分の意見を伝えようと思った。


 「ああ、手短にならいいぞ。大雅、なんだ?」


 「はい。じゃあ手短に伝えますね。皆さん守備陣攻撃陣関係なく、失点を重ねすぎて1点の重みが感覚として軽くなってませんか?って話です」


 ここで皆の顔を見渡す。真剣に皆聞いてくれている。


 高尾キャプテンはウンウンと頷く様子が見て取れた。


 「俺は失点するのが当たり前になってきてしまっている現状を受け入れてはいけないと思います。優勝するためにチーム全体でもう一回どうしたら失点を減らせるか考えましょう。以上です監督」


 俺はそう言って監督にバトンタッチする。


 「・・・大雅の言う事はもっともだと思う。たしかにオレのチームスタイルは攻撃的サッカーなんだけど、失点は少ないにこしたことはない。強い守備組織を作れてないのはオレの責任だ。申し訳ない。」


 監督はチーム全員に謝った。


「大雅の言う通り優勝するためには今のままでは駄目だな。分かった。試合後にはなるがもう一度守備について根本から皆で考えよう。よし、じゃあ後半のプランを説明するぞ」


 ひとまず監督にも俺の意見は受け入れてもらえたようだ。


 まぁ守備意識をもう一度高めようという無難な事しか言ってないので、これで否定されたら監督はどんだけ攻撃一辺倒なんだと驚いてすっ転ぶところだ。


 確かに二階堂監督といえば攻撃的サッカーなのだが、割と守備にも注文を入れてくる監督ではある。


 何にせよサッカーは攻撃と守備どちらが欠けていても相手に勝つことはできない。


 Nリーグを優勝するためには監督を、チームを信じて攻撃も守備もブラッシュアップしていくしかないだろう。


 そのためになら俺はどんな事だってしてやる。


 後半の戦術プランを聞きながら、俺は英気を養うのだった。


もしこのお話が良いなって思ったら下の評価★★★★★、リアクション、ブックマーク、コメントをして頂けると今後の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ