頼みましたよジェネスさん
私が驚いているとジェネスさんが『あ!』と口にし真剣な顔になり口を開く。
「ただし煩くするのは無しだ!他のお客に迷惑をかけるからな」
私はその言葉に足元で大人しく座ってるラムリアに視線を向ける。
「大人しくしてられる?」
私がそう声を掛けるとラムリアが尻尾をブンブン振ってくる。
「・・・コイツ俺達の言ってる事を理解してるのか?」
ジェネスさんが信じられないような顔でラムリアを見ながらそう口にしたので私は首を傾げる。
「そうっぽいんだよね・・私が話しかけると返事するように吠えるし・・・この子はかなり賢いとは思う」
それに可愛いしね!!ここポイント!!と思っているとアリスが嬉しそうにしゃがみこみラムリアを抱き上げてラムリアの顔に自分の頬をすりすりさせながら私を見る。
「ラムリアって可愛いのに賢いんだね!」
ああ!アリスも可愛い!!ラムリアにスリスリしてるアリスを暫く見ていたい!!と思いアリスとラムリアのじゃれ合いを見ていたらジェネスさんが真剣な顔になり私を見る。
「嬢ちゃんは大丈夫だったのか?」
どうやらジェネスさんはスタンピードが起きている事を知っているらしい。
「うん、アリスの事もあるから私だけ帰って来たんだ、他のメンバーは交代で戻る予定」
そう話すとラムリアとじゃれているアリスが動きを止めて私を見上げて来た。
「何かあったのエミリアお姉ちゃん?」
ん?もしかしてアリスは何も知らない?あ!もしかしてカシムさんがアリスが心配しないようにスタンピードの事を知らせてないのかもしれないね!!
私は心配そうな顔をしているアリスの頭を撫でながら微笑む。
「【大いなる大地】でスタンピードが起きて私達は他の人達と一緒に対応してるんだ、今日は私が帰って来たけど何日かは誰か1人が帰って切る事になったからね、あ!誰も怪我はしてないから安心してね」
頭を撫でながらそう言うとアリスはホッとした顔で抱いているラムリアを抱きしめる。
「アリスに頼みがあるんだ」
ラムリアを抱きしめるアリスを見ると真剣な顔になり私を見て来たので話を続ける。
「私達が帰ってこない時間はラムリアと一緒に過ごして欲しいんだ、この子は頼れる人がいないからアリスがしっかりとお世話してあげるんだ、アリスはラムリアのお姉さんになるんんだ。あ!カシムさんの所に行く時にも一緒に連れて行ってね」
そう言うとアリスが嬉しそうに何度も頷く。
「って事で誰かが帰ってくることになってるのでよろしくお願いします」
アリスの頭を撫でながらジェネスさんにそう言うとジェネスさんが少し考えてから頷く。
「わかった、今日はもう休むか?」
その言葉に首を左右に振る。
「晩御飯を食べてないからアリスと一緒に何か食べたいです」
「なら部屋に持って行ってやるから部屋でゆっくりしていろ」
「お願いします、行こうかアリス」
私はアリスにそう言うとアリスが微笑み頷く。
「ラムリアもいくよ?騒がないようにね」
私を見上げ尻尾を振るラムリアを見て私はアリスと一緒に201号室へと向かい歩き出す・・・のをやめてジェネスさんに視線を向ける。
「すいませんがラムリアのぶんの食事もお願いできますか?」
「おう!勿論だ!!」
頼みましたよジェネスさん!
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