ラムリアを連れて来て良かった
アリスが犬嫌いじゃなくて安心した私は微笑む。
「アリスが名前を付けてくれるかな?」
この先多くの時間をアリスと共に過ごすのだからアリスに決めてもらおうと思っていたのでそう口にするとアリスが腕を組み真剣な顔になり考え始める。
・・・・・・真剣に考え込むアリスもまた可愛いんだけど!ちなみに私の考えた名前は白丸だよ!!かわいいでしょ!アリスが名前を思いつかずに困った時に言うつもりだ!!
「・・・ラムリアにする!この子の名前はラムリア!!」
ラムリア?かなりいい名前だけど白丸のほうが・・・でもアリスがそう決めたんだからそっちの方が良いね・・・・良し!この子はラムリアだ!!
「ラムリア・・・いいね。これからよろしくねラムリア」
私は腕の中で大人しくしているラムリアにそう声を掛けると返事をするように『ガウ!』と鳴き尻尾をふる。
私はラムリアを地面に降ろし話しかける。
「ラムリア。この子は私の可愛い妹だよ仲良くしてあげてね」
ラムリアは私の言葉を理解したのかアリスの足元まで歩いていきアリスの足に体を擦り寄せる。
「仲良くしてくれるって」
体を擦り寄せるラムリアを見て驚いて固まっているアリスにそう言うとアリスが嬉しそうな顔になりしゃがみこみラムリアを抱き寄せる。
「よろしくねラムリア!!」
・・・・うん!ラムリアを連れて来て良かった!!と思いなが暫くカシムさんと一緒にラムリアとじゃれるアリスを見ていた。
「それじゃあ失礼します!!」
初めての触れ合いに満足したのを見て帰ろうという事になりアリスがカシムさんにきちんと一礼しそう口にするとカシムさんが微笑む。
「はいお疲れ様、エミリアがいるけど気をつけて帰りなさい」
「はい!今日からはラムリアもいますから大丈夫です!!」
ニコニコ顔でアリスがそう言うとカシムさんが微笑みながらアリスの頭を撫でる。
「また明日だな、それではまたなエミリア君」
「はい」
そう言った後にカシムさんが道場へと入って行ったので私はアリスとラムリアと一緒に【ルーナリア】へと歩き出し・・・・足を止める。
「どうしたのエミリアお姉ちゃん?」
不思議そうな顔でそう聞いて来るアリスを見ながら私は冷や汗を流していた。
その理由は・・・・・・私達は今のところ宿暮らしだったという事だ!やっぱり宿ってペット禁止だよね?そこら辺は考えてなかったんだけど!!ここまでアリスを喜ばせておいてやっぱり一緒に暮らせません!!とかになったらお姉ちゃんとしての信用を完全に失ってしまう!!どうしよう?
「お姉ちゃん?」
心配そうに顔を覗き込んでくるアリスの頭を撫で微笑む。
「何でもないよ、さあ帰ろうか」
「うん」
これは何が何でもジェネスさんを説得して一緒に暮らせるようにしないと!!と気合を入れて【ルーナリア】へと向かい歩き出した。
「いいぞ?それに宿泊の料金はそのままでいいぞ」
「は?」
【ルーナリア】に到着後私は決死の覚悟でジェネスさんに『子犬も一緒に泊まる事は出えきませんか?お金を多く払っていいですから!!』と言ったらあっさりと『いいぞ』と言われ思わず間抜けな声を出してしまった。
「どうした?」
私が固まってるのを見てジェネスさんが不思議そうな顔で見て来たので私は正直に話す事にした。
「断られると思ってたんだけど」
「・・ああそう言う事か、俺の宿はそんな上質な客を相手にしてる訳じゃないからな」
確かに【ルーナリア】に泊まってる人って旅人や探索者が多いんだけどそれにしたってペットOKなのは驚いた!!
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