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別にランクは上げなくてもいいか



「ふっ!!」


私はムゥに向かい踏み込みながら三段突きを放ち避けられると同時に横凪を放ち懐に入ってこようとするムゥをけん制する。


「いい動きだ」


私の動きを見ながら言うムゥに私はニヤリとし、さっきより速い踏み込みで懐に入り下から上に振り上げる。ムゥはその攻撃をバックステップを使い躱しすぐに本気の踏み込みで懐に入って来たので今度は私がバックステップで振り上げを躱す。


「ならこれでどうだ?」


ムゥは先程より速い踏み込みで突きの体勢のまま一直線に私目がけてツッコんできたので両足を踏ん張り木の槍を使い、木剣があと少しで私に当たる・・・という所で一歩下がり木剣の先を槍でからめるようにして上に跳ね上げ上空に飛ばしてから槍先を喉元につきつける。


「参った・・・いやぁ・・・すげえな嬢ちゃん」


何とかなったみたいでホッと一息。


「次は私ですね」


ルーナがナイフ形の木剣を両手に握りそう言ってきた。

それを聞きムゥが苦笑する。


「このお嬢さんの相手をして疲れたから少し休ませてくれない?」


「お断りします、私達は急いでいるのです。それとあまりお嬢さ・・・・エルミナ様を待たせる訳にはいきませんので」


それを聞いたムゥは溜息をつき木剣を握り訓練場の中央へ歩いて行きルーナのほうを向く。


「さっさと終わらせるぞ」


ルーナはその言葉に頷きそのままムゥに向かい走り出す。


「早っ」


ルーナの動きを見たムゥが驚いた顔で声を上げ・・・そして両手を上に上げる。


「俺の負けだ」


ルーナはムゥに踏み込み幾つかのフェイントを使って攪乱しそのまま後ろに回り込み喉元に木製のナイフを突き立てていたのだ。

ルーナは降参宣言を聞きムゥに一礼した後に私の元へと歩いてきた。「頑張ったね」と出迎えるとルーナは珍しく嬉しそうに微笑んで頷いてくれた。


「お2人供強いんですねぇ」


戦いを見守っていたアイナさんが感心したような顔でそう言って来たので私は何も言わずに微笑むだけにしておいた。


「ではこれで登録手続きに必要な事は全部終わりました、少し待っててくださいね」


そう言い残してアイナさんが訓練場から出て行き10分位して何かを持って戻って来た。


「お待たせしました」


そう言いながらアイナさんは微笑み手に持っている物を差し出してきた。


「これがお2人のギルドカードとなります」


私達は其々差し出されたギルドカードを受け取りギルドカードを確認する。


「Eランク?」


カードには探索者ギルドのロゴと私の名前・・・そしてEランクと記してある。


「はいお2人は入ったばかりなのでEランクスタートとなります。そこから功績を積みD・C・B・A・S・・・と上がって行きます」


へえそんな仕組みなんだ?まあ私の目標はランクじゃなくてカードだから別にランクは上げなくてもいいかな?


「それではこれで登録終了となります、お2人供『命大事に!』を心掛けてくださいね?この仕事は本当に危険な事もありますので」


心配そうにそう言ってくれるアイナさんに私は頷く。


「心配してくれてありがとう、無茶はしないから安心して」


ギルドカードを手に入れた!次は旅の為のお買い物だ!!


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