買います
ギルドを出て表通りで何を買うか・・・を話し合いまずは私とルーナの武器を買う事にした。
「こっちでいいの?」
表通りから一本ズレた道を歩きながら先頭を歩くライオにそう声を掛けるとライオが前を見ながら頷く。
「大丈夫ですよお嬢、今から行く所は俺が探索者になった頃からお世話になってる鍛冶師の居る所です、って言うかお嬢もルーナもしっかり鍛えてたんですね」
「当たり前でしょ」
家出をすると決めた時に知識と能力を身につけると決め、知識は医学と薬学を・・・能力は身を守る為に剣を学ぼう・・と思い両親に頼んでみて最初は『ルシーラ家に嫁ぐのだからそんな意味の無い事をするな!!』と言われ断れたのだが『様々な知識を持って嫁いだほうがロードル家の評価が上がる事になる』と説得し学べるようになった。
因みに何で医学と薬学を選んだかと言うともし家出が失敗して連れ戻されルシーラ家に連れて行かれて暴力を振るわれても自分で何とかするしかないという理由で選んだのだ。
「まあ剣術は最後まで反対されたけど」
『女に剣術は必要ない』と言われ仕方ないから家にあっても何も言われない『棒』を使い独自に鍛えたのが私の使う棒術だ。
そしてルナは偶に屋敷を離れナイフでの戦闘術を学んできていたのであそこまで強いのだ。
そんな話をしながら進んで行くと一軒のかなり年季の入った店の前でライオが足を止めて振り返る。
「ここです」
そう言いながらドアを開けて中へと入って行くライオ。
私も追いかけるように店に入ると様々な武器が綺麗に並んでいる店内・・・店の外観と中の違いに少し驚き先に入って行ったライオを探すと奥のほうで誰かと話をしていた。
私は楽しそうに話しているライオの邪魔をしないように店内を見て回り驚く。
店内に飾ってある武器は素人目で見ても物凄いと感じる物ばかりだったからだ。
「お嬢」
店内を見ていたらライオがそう声を掛けて来たので私はライオの元へ向いそこで初めてライオの話し相手を見る。
「お前さんが小僧の言ってた『主』か・・・いい目をしている」
鍛え抜かれた体を持つ丸坊主・・・そんな印象を持つ男性が私を見て微笑んでいた。
「でさ、さっき言ったようにお嬢は棒術なんだけどなんかいい物ない?それとその隣の子はナイフ二刀で戦う感じだけど」
ライオの言葉に丸坊主の男性が少し考える顔をした後に店の奥へと歩いて行った。
「あの人見た目は怖いけど面倒見が良い人なんですよ、本当に世話になった」
嬉しそうにそう言ってくるライオを見て本当によくしてもらったんだなと微笑んでしまった。
「待たせたな。悪いが棒術に関してうちの店ではそれ専用のものは扱ってないから・・・これだ」
目の前に差し出されたのは少し黒味のかかった色をした棒・・・ではあるが何か違和感がある棒だった。
「これは?」
私がそう聞くと坊主頭が苦笑する。
「これはうちの魔鉱石の槍の刃先をつける前の長柄だ、こいつはかなり頑丈だから使えるはずだ」
受け取ってみると当たり前だけど木の棒よりも重い・・・でもその分の『重さ』を打撃に変えればかなりの攻撃力になるだろう・・買います!!
私が納得したのを見て今度はルーナに視線を向ける。
「そっちのお嬢ちゃんにはこれだ・・・魔鉱石のナイフ2本・・・コイツは軽くて頑丈だ・・・どうだ?」
ルーナが真剣な顔でナイフを受け取り何度か動いてその後に頷く。
「決まりみたいだな」
ルーナが納得したのを見てニヤリとし坊主頭の鍛冶師が満足したように何度も頷く。
・・・その二ヤリとした顔は物凄く怖いです!!
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