笑ってくれてる方が良いからね
ルナ達の座っている場所へとつくとルナが立ちあがり腰につけてある小物入れをごそごそした後に何かを取りだし私に差し出す。
「これで手を拭いてくださいエミリア様」
差し出された物はハンカチだったのでそれを受け取り手を拭く。
「私も休めって言われたから一緒に休もう」
そう言うとルナが嬉しそうに頷き他の皆も微笑む。
「お嬢も治療を頑張ってたからな」
ライオがそう言った時に私達の座っている席の隣に1人の女性探索者が座って来た。
「ここに座らせてもらう」
そう声を掛けて来たので私は視線を向け頷きながら口を開く。
「どうぞ、お疲れ様」
その言葉に頷きホッとする女性探索者を見て私は少し驚く。
「確かSランカーの」
この人最初の援軍にいたSランカーの探索者だ!確か武器はなんかとても綺麗な装飾を施してある長剣で速さを生かした戦いをしている人だった・・・・はず!!
「ん?アイナ・バーンズだ、よろしく」
アイナと名乗った女性探索者は黒い髪を背中までのばし190位の身長でスレンダーな体格・・そしてさっきも言ったように豪華な装飾を施してある長剣を腰にぶら下げている・・そんな美人な人だ。
「戦いはチラッと見たけど流石Sランカーって感じだったね」
私がそう言うとアイナさんが苦笑する。
「確かに私は強いと思うわ、でもそれだけじゃSランカーになんかなれなかったでしょうね」
「へ?」
だってアイナさんってSランカーなんでしょ?と首を傾げるとアイナさんが話しを続ける。
「この剣のおかげよ、この剣はオーパーツウエポンなのよ」
腰にぶら下げている剣を撫でながらそう口にするアイナさんの言葉に驚き私達全員がアイナさんの腰にあるギフデットウエポンに視線をむける。
「初めて見た」
オーパーツウエポン・・・・・それはダンジョンでごく稀に見つける事が出来る武具で特徴的なのは見つけた武具にはそれ其れが強力で様々な力を宿している・・という事だ。
そしてそれを得た人達は自分で使うか売って高額の収入を得るか・・・のどちらかを選ぶ事になり殆どの人は売る事を選ぶ・・・と聞いていた。
因みに私達は未だにオーパーツウエポンは見つけた事が無い。
「この子のお陰でSランカーまで上がる事が出来たのよ」
剣を撫で苦笑しながらそう言って来るアイナさんに私は首を傾げる。
「武器が良くても使い手がポンコツだったら意味がないと思うからSランカーまで上がれたのはアイナさんの実力だと思うよ?」
そう言うとアイナさんが驚いた顔で私を見て・・・それから微笑む。
「そんな事は始めて言われたわ、大体の人は『その剣のおかげであがれただけ』って言ってくるから」
私はその言葉に深い溜息をつく。
「言って来た人達は嫉妬してるだけでしょ?恥ずかしいと思わないのかな」
悪口言う暇があったら自分で何かを変えようとか何とかしようとか考えないのかな?私はかなり悩んで『家出しよう!!』って答えを出して必要な事を会得したよ?
「あはははは!面白いね君は!そう言えば君達の名前を聞いてなかったね!!」
何処に面白い要素があったのかは判らないけど笑ってくれるんだったらいいかな?悲しい顔でいるより笑ってくれてる方が良いからね!!
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