手伝うよ
ケーシーが私達を見て苦笑する。
「本当は合流したかったんだけど接近戦では足手まといになるから後方からの射撃しかできなかったのよ」
私はその言葉に首を左右に振る。
「ケーシーの射撃で助けられた人は私達だけじゃないはずだよ?だからそんな悲しそうな顔はしないで」
矢が飛んでくるたび外れる事なく魔物が倒れて行ったからね、ケーシーはアーチャーとしてかなりのレベルだと思うんだ!
「ん?」
私の言葉を聞いたケーシーが驚いた顔で固まっていたので首を傾げる。
「どうしたのケーシー?」
私がそう口にするとケーシーが『はっ!』とした顔で現実に戻って来てから苦笑する。
「まさかそんな事を言われるとは思わなかったわ、そうね・・・私だって一緒に戦ったのね」
「そうだよ、私達だけじゃなくてしっかりとケーシーも戦ったから私達のパーティーは怪我人は出なかったんだよ」
今日【大いなる大地】に来たのは仲間になったから皆の実力を知る為に来たけど結果的に新制【自由の翼】の実力はかなりのものと証明されるものとなった訳だ。
・・・・・でもまさか【スタンピード】の対応をする事になるとは思わなかったけどね!!
「さて少し休もう・・・あ・・・皆は休んでいて」
休憩のために用意されている席を見てそう言ってる時に視線の端にギルド員達が怪我人の治療をしているのが見えて他の皆にそう言った後に私は治療スペースへと歩いて行く。
「手伝うよ」
私は怪我をして寝ころんでいる探索者に包帯を巻いているギルド員にそう声を掛けてその隣に寝ころんで呻いている探索者に接近しどの程度の怪我を確認し始める。
右腕の骨折と左腕、右足の噛みつき傷・・・かな?なら。
「まずは傷の消毒からします、少し痛みますが我慢してください」
寝ころぶ探索者にそう声を掛けてから用意されている消毒液を布に垂らして湿らせた後に傷口を慎重にふき、もう一度同じ手順で作った消毒液のしみ込んだ布で暫く傷口を覆う。
「くっ!」
消毒液がしみて痛むのを我慢して探索者が歯を食いしばるのを見て『頑張って』と口にし次に用意されている添え木を手に取る。
「応急として骨折している右腕に添え木を取り付けます、その際かなり痛みますのでたえてください」
単に添え木をつけるのではなく、骨折した骨がキチンと繋がるように形を整えながら添え木をつけなければこの人の右腕が今後の生活においてかなり不便な思いをする事になるので慎重にする。
「これを噛んでいてください」
布を噛ませ慎重に位置を調整し始めると探索者が『うぐぐぐぐ!』呻く。
「頑張ってください」
そいいながら骨の位置を調整し右腕に添え木を添えて包帯でまいて固定する。
「終わりました、良く頑張りましたね」
作業が終わり微笑みながらそう言うと怪我をした探索者が私に視線を向け軽く頭を下げる。
「君が本気で心配してくれてるのが分かったからな」
その言葉に私は微笑む。
「納得です、今はSランクの探索者やAランクのパーティーが来て【スタンピード】の対応をしてくれてるからゆっくりと休んでください」
私はそう言った後に立ち上がり次の怪我人へと向かい同じように治療をの手伝いを続けた。
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